マルベック

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    しっかりとしたタンニンと必要十分な酸味から、長期熟成のポテンシャルも高く、銘醸ワインを生み出す品種です。発祥のフランスから海を渡り、アルゼンチンでも盛んに栽培されています。

    マルベックとは

    赤ワインに使用されるフランス発祥の品種です。地域によってオーセロワ(オクセロワ)やコットと呼ばれることもあり、呼称が違うせいで飲んでいるワインの品種がマルベックだと認識されほど、それぞれの呼称が地域ごとに浸透しているようです。

    フランスの中でも南西地方、特にケルシー(カオール)にとってなくてはならない品種ですが、それ以外の地域ではラングドック=ルーションやロワール地方でも栽培されています。

    1800年代後半にアルゼンチンにもたらされ、特にメンドーサ地域の地質にピッタリとあったため、フランスの栽培面積が5000ha程度なのに対し、25000haと実に5倍の栽培面積があります。それ以外にもチリ、アメリカのカリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランド、イタリアなど世界中に広がっています。

    マルベックの特徴は?

    葉が大きく、房と粒の大きさは中程度です。熟す時期は比較的遅めで、樹勢も強めですが冬の霜に弱い性質があります。

    受粉や結実不良が起こりがちなので、密度を高めに植えることが重要です。

    完熟させてから収穫をしないと、タンニンが悪目立ちし、草や植物系の香りが強くなり過ぎたり、苦味をもたらしてしまうので、収穫時期には注意が必要です。

    マルベックの香りや味わいの特徴は?

    黒ワインと呼ばれるほどの濃い色と、しっかりとしたタンニンによる渋みが一番の特徴です。赤い果実や黒い果実、ブラックチェリー、ザクロ、プルーンやフランボワーズなどの香りに、干しぶどうやコーヒー、レザー、タバコの葉、ブラックペッパーといったニュアンスを感じられます。

    果実味に加えてタンニンの主張もあり、そして適度な酸味と高めのアルコールで、非常に力強さがあります。たっぷりとした口当たりで濃い赤ワインが飲みたい時には必ず満足させてくれる品種の1つです。

    マルベックの基本マリアージュ

    果実味、渋み、酸味の全てが存分に備わったマルベックのワインは、煮込んだ肉料理やジビエととても良い相性です。もちろんグリルした牛肉などとも抜群です。

    熟成が進んでくると、果実味が落ち着き、タンニンが溶け込んで滑らかな味わいへと変わってきたら、星付きのレストランのコース料理やフォワグラのソテー、トリュフを使った料理など、ワインに合わせてちょっと贅沢な料理と合わせると最高です。

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