クレレット

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    クレレットドディという古代製法による自然な甘口のスパークリングワインで一躍有名となったクレレット。フランスの南部で一説にはローマ時代から続くと言われている歴史の長いこの品種は、今ではローヌ地方からプロヴァンス地方で大切に育てられています。

    クレレットとは

    スパークリングワイン、白ワイン、甘口の白ワイン、そしてロゼワインにも使用される品種で、フランス南部のエロー県が発祥と言われています。一説にはローマ時代から育てられているとも言われ、少なくとも1575年には文献に登場しているとのこと。

    かつては、ベルモットの原料としてラングドック・ルーション地方を中心に栽培されていましたが、現在の主要産地はローヌ地方に移り、クレレットの名を一躍有名にしたクレレットドディ(スパークリング)を中心に、タヴェルのロゼワインにも使用されています。そのほか、ラングドックルーション地方、プロヴァンス地方でも栽培され、白ワインやスパークリングワインを生み出しています。

    クレレットの特徴は?

    典型的な南部の品種で、地中海性気候、石灰質の乾いた痩せた土地を好みます。樹勢は強い品種ですが、枝は折れやすいため風や剪定には注意が必要です。

    乾燥には非常に強い一方で、カビには弱くベト病への抵抗力は弱いです。うどんこ病に対してはあまり心配はありません。

    房は円筒状で大きさも中庸、実は楕円形で先が尖っており、皮の色は薄いグリーンで時々黒い点々が見られることもあります。実と実の間はあまり詰まっていないため、風も通りやすいです。果汁は豊富で、糖度も高いです。

    クレレットの香りや味わいの特徴は?

    クレレットを使用したワインの特徴として、基本的にはさっぱりと爽やかな酸味を伴う味わいが挙げられます。ただ他のぶどう品種にも言えることですが、特にこのクレレットは土壌の組成によって酸味のしっかりしたタイプから、肉厚のぽってりとしたタイプまで幅広い味わいがあります。

    香りの特徴としては、トロピカルフルーツやアーモンド、菩提樹、アプリコットや桃などを感じることもあります。余韻に微かな苦味と芳醇さと共に酸味が現れ、爽やかかつ満足感の高い味わいです。

    クレレットの基本マリアージュ

    辛口タイプのスパークリングのクレレットは、アペリティフやアミューズにぴったりです。その爽やかさと軽やかさはフレッシュなシェーヴルチーズを使った前菜などともよく合います。

    また天然のぶどうの甘さが実に味わい深い、古代製法のスパークリングワイン、クレレットドディは、アペリティフや食事の最初の一杯としても素晴らしいですが、デザートと共に味わうのもおすすめです。特にフルーツを使ったタルトとの相性が抜群です。