ツヴァイゲルト

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    オーストリアでもっともポピュラーな品種であるツヴァイゲルト。タンニン分は柔らかでありながら飲みごたえもあるこの品種は、ワインビギナーからワイン通まで、どんな人でも楽しめるワインです。

    ツヴァイゲルトとは

    1922年、サン・ローランとブラウフランキッシュという2つのぶどうを掛け合わせて誕生したのがツヴァイゲルトです。その名前は、品種改良に成功したフリードリヒ・ツヴァイゲルト氏からきています。ロットブルガーと呼ばれることもあります。

    オーストリアでもっとも広く栽培されている赤ワイン用の品種で、オーストリア各地で見受けられますが、特に東部で栽培が盛んです。

    ツヴァイゲルトの特徴は?

    房は中程度からどちらかというと大きめで、円筒形です。粒は密集しており、丸くて黒っぽい青色をしています。

    冬の霜に強く、どんな土壌でもよく育つので重宝されています。むしろ肥沃な土地だと収量が豊富になりすぎる傾向があるため、剪定や葉の手入れによって収量調整の必要があります。

    灰色腐敗病への抵抗力が弱く、また一部の地域では、1990年代に発見された病気で、実が成熟したのちに萎れてしまうぶどう萎縮病にかかっているものもあります。

    ツヴァイゲルトの香りや味わいの特徴は?

    収量が多すぎず、しっかりと熟した果実で造られたツヴァイゲルトのワインは、色合いはしっかりと濃く、果実味が豊富で濃厚です。タンニン分は柔らかめで、カシスやブラックベリーのような黒い果実の香りがします。樽熟成されたものは、バニラの香りも漂います。酸味のバランスも良いです。

    ツヴァイゲルトの基本マリアージュ

    豚肉を使った料理や、スパイスの香りを楽しむ料理にもよく合います。またその香りや果実味豊富な味わいから、アジアや中華料理との組み合わせも良いでしょう。バランスが良く、飲みごたえもあるので、さまざまなメイン料理と合わせられます。

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