ミュスカデル

7 個

    ボルドーやベルジュラックといった南西地方で主に栽培されているミュスカデルは、その花の香りやトロピカルフルーツのようなニュアンスにより、ブレンド品種の1つとして重宝されています。

    ミュスカデルとは

    ベルジュラック辺りもしくはボルドー地方の発祥と言われているミュスカデルは、貴腐ワインや辛口の白ワインの原料に使われる品種です。

    フランスではボルドー、南西地方に加え、ラングドック=ルーション地方で主に栽培されています。フランス以外では東ヨーロッパ(クロアチア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア)や、南アフリカ共和国、カリフォルニアやオーストラリアでも育てられています。

    育てにくさゆえ、フランスでの栽培面積は縮小傾向にあります。

    ミュスカデルの特徴は?

    樹勢は強いですが、しっかりとパリサージュ(収量アップを目的とした畑での作業の1つ。必要に応じて枝を持ち上げて、地面から枝を離したり、太陽の光をたくさん当てるようにする)してやる必要があります。理由はカビに弱く、病気に対する抵抗力が低いからで、栽培の難しさが挙げられます。

    一方で、一定の条件の場所では貴腐菌が上手につくため、ソーテルヌやバルザック、グラーヴ地区では、セミヨンなどとブレンドして最高の貴腐ワインが作られています。

    房も粒も大きさは中程度で、房は円筒状、粒は丸いです。

    ミュスカデルの香りや味わいの特徴は?

    完熟した健康な状態のミュスカデルを使ってできたワインは、スイカズラやアカシアの花の香りに満ちています。

    基本的にはブレンドされ、その割合もワインによりますが主体になることはなく10%前後と低いため、単体の香りや味わいを感じることはあまりありません。甘口、辛口を問わず、完成した白ワインの香りや味わいの複雑みを増すのに一役買っています。

    ミュスカデルの基本マリアージュ

    単体で使用されることは少なく、ソーヴィニヨンブラン(グリ)、セミヨン等とブレンドされることがほとんどです。辛口の場合、魚介類を使った前菜やマリネ、野菜中心の前菜、シンプルな鶏肉の料理などと良い相性です。

    また甘口の場合は、ブルーチーズ、フォアグラ、柑橘類を使ったタルトやケーキとよく合います。

    7 個