ピノノワール

23 個

    赤ワイン用ぶどう品種の代表格として絶大な人気を誇る「ピノノワール」。華やかな果実の香りと、繊細かつ上質な味わいが特徴で世界的にも圧倒的な高級ワインに使われています。

     

    ピノワールとは

    ピノノワールは主に赤ワインに使われる品種で、銘醸地ブルゴーニュをはじめとした世界のワイン名産地で幅広く栽培されています。フランスではブルゴーニュ以外にアルザスジュラロワール地方が有名です。

    フランスその他にもイタリア北部(この地域でのピノノワールの呼称:ピノネロ)ドイツ(同:シュピートブルグンダー)、ニュージーランド、オーストラリア生産地:タスマニア島)アメリカ(生産地:カリフォルニア州やオレゴン州)カナダ日本などで盛んに栽培されています。

    赤ワイン以外に、ロゼワインやスパークリングワインなどでも用いられており、特にスパークリングワインの代名詞にもなっているシャンパーニュシャンパン)の原料となる品種の1つとして有名です。・ランス地区と南部のコート・デ・バール地区で特に重点に栽培されており、栽培範囲はブルゴーニュ地方よりも広くなっています(2022年現在)。


    ピノノワールの特徴は?

    ピノノワールは非常に繊細なぶどう品種で、気候や土壌の影響、病害虫の受けやすさ、栽培が難しいという特徴があります。

    温帯気候に適していますが、発芽が早いため寒い地域では春先の霜で被害が出ることもあります。日焼けしてしまったりもします。病害虫にも弱く、収量を管理するために様々な対策が実施されています。

    このように栽培には気の抜けない壁、テロワール(気候や土壌などの栽培環境、すなわち産地)の特徴を反映しやすいのがピノノワール最大の魅力です。 特にブルゴーニュ地方で生産される最高品質です。のピノノワールは、テロワールの細かい違いを表現するこの品種の魅力が最も素晴らしく表れており、世界的にも高い評価を得ています。


    ピノノワールの香りや味わいの特徴は?

    ピノノワールを使ったワインは「赤い果実の香り」「フルーティーな味わい」「柔らかい口あたり」が特徴です。

    若いタイプのピノノワールは、色が明るい透明感のあるルビー色でフレッシュな赤い果実香が印象的。引き締まっています。ぶどう品種と比べても穏やかで、果実味とのバランスがとれています。

    熟成タイプのピノノワールは、色にじみが表れ、ガーネットやオレンジの淡い色合いになります。 香りはドライフルーツ・なめし皮・トリュフの香りなど熟成由来の複雑さが増すこともあります。複雑になり、果実味よりも樽熟成由来の香りや熟成による味わいの印象が強くなります。残り韻も長く、機能的で優美な印象を与えてくれます。

    気候や地域によっても違いが生まれやすく、冷涼な地域のピノノワールはより繊細で綺麗な酸味が表れ、果実味のバランスが良いため、とてもシルキーな飲み口になります。タピノノワールは、より熟した果実の味が特徴で、アルコール度数も高く、ボディもしっかりしたものが多いです。

    冷涼な地域で最も有名なブルゴーニュ産のピノノワールは、一般的にストロベリー・ラズベリー・チェリーなどの酸味が印象的な赤果実の風味を持つものが多く、格付けの高いエリアに限定すると、長期熟成向きで樽由来の風味(スモーク、クローブ)などを感じられるワインなども増えてきます。


    ピノノワールと他の黒ぶどう品種との違いは?

    ワイン用の黒ぶどう品種はピノノワール以外にもたくさんありますが、それぞれの特徴が違います。 今回はピノノワールとの違いを、特に多いのが「カベルネソーヴィニヨン」「メルロー」「シラー」の3つの品種で比較してみました。

    香りや味わいについての違いも紹介しているので、お好みのタイプやワイン選びに必要であればぜひ参考にしてみてください。

     

    ピノノワールとカベルネソーヴィニヨンの違い

    ピノノワールはカベルネソーヴィニヨンと比べて果皮が薄いのが特徴です。

    果皮を注ぎ込む赤ワインの製法において、ピノノワールの色合いは特にフレッシュで明るい色になりやすく、観光は果皮の影響が少ない分、カベルネソーヴィニヨンより渋みが控えめです。 そうすると飲みやすくな口当たりになる傾向があります。

    一方、カベルネソーヴィニヨンは果皮が厚いため、ピノノワールと比較すると色合いも進み、タンニンが強く感じられるのでより重めのボディになります。

    アロマも、ピノノワールの場合は赤い果実の印象が強いですが、カベルネソーヴィニヨンはカシスなどの黒い果実やグリーンハーブのニュアンスを感じることが多いです。


    ピノノワールとメルローの違い

    ピノノワールは栽培が良い、気温の変化にも敏感です。

    繊細な品種ではありますが、ブルゴーニュのように洗練された酸味と繊細な香りからなる高品質なワインを造れるのが魅力で、高価なワインも比較的多いです。

    一方、メルローはピノノワールと比べて栽培条件が比較的寛容で育てやすい品種と言われています。

    それを裏付けるようにメルローは世界で2番目に広い栽培面積を誇ります。 もちろん高価なワインもいっぱいありますが、生産量も多いため、カジュアルな途中の品揃えも多いのが特徴です。 、世界中で柔らかなタンニンと濃厚な果実味を持つ豊かな味わいのワインをそのままにします。


    ピノノワールとシラーの違い

    ピノノワールは、遺伝子的にシラーと近い関係にあるぶどう品種と言われています。

    こちらも上品で上品な味わいに共通点がありますが、色合いやタンニンの強さに違いがみられます。

    ピノノワールはシラーに比べ、色合いが淡く、タンニンも優しめ。 ボディも軽口から中重口のワインが多いです。

    証明シラーはピノノワールにはない特徴として「黒コショウのアロマを感じる香り」や「甘草やダークチョコレートのにも濃厚な香り」が挙げられます。 」、暖かい地域では「黒プラムの香り」といった傾向もあります。

     

    ピノノワールの基本マリアージュ

    ピノノワールはカベルネソーヴィニョンやシラーなどの濃い赤ワインに比べてみると、タンニンの渋味が少ない軽い味わいの、飲みやすいワインに仕上がります。酸もしっかりしていて、白ワインに近いキレもあり、食中酒として様々な料理に合うとても使いやすいワインです

    ピノノワールと合わせる料理についてもっと詳しく

    23 個