ショヴァン家

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    ショヴァン家の産地情報

    フランス・ロワール

    ロワール地方は、フランス西部を流れるロワール川に沿った広大な地域で、美しい城や豊かな自然が広がる観光地としても知られています。温暖な海洋性気候と多様な土壌が特徴で、これにより多種多様なブドウが栽培されています。

    ワイン産地としてのロワール地方は、その多様性が際立っています。白ワイン、赤ワイン、ロゼ、スパークリングワイン、甘口ワインなど、さまざまなスタイルのワインが生産されており、シュナン・ブランやソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・フランなどが代表的な品種です。パリに近いという立地もあり、昔からパリのビストロで人気の高いワイン産地です。

    ショヴァン家のドメーヌと畑

    ショヴァン家のドメーヌは、変化に富んだ景観をもつロワール河を中心に広がるロワール渓谷地方にあります。古城がその河岸に点在ずる風光明媚な地方で、美しい森も広がっています。

    近くの町はアンジェ(25km)、ソミュール(40km)。数多くのロワールの古城や美しい邸が近くにあります。

    現在のドメーヌを形成している初期のいくつかの畑は、1860年に購入しました。

    ラブレー シュル レイヨンの村の中心に位置する現在のカーヴの最初の一部は1910年に建てられ、以来ドメーヌは15haを運営している現在の代に至るまで、ショヴァン家の中で受け継がれてきました。

    ワイン造りという難しい仕事に対して、何よりもワインとぶどう、そしてそれらを生み出す風景と遺産(家族に引き継がれてきたもの)に対する情熱を持って取り組んできたというショヴァンさん。

    ワイン造りに夢中になるのは、ワインという1つのものを年中、そして季節の流れに従って創造するという真の仕事がそこにあるからだと言います。

    土壌から醸造、そして熟成過程や販売に至るまで、ワイン造りにはバラエティに富んだ仕事があり、その中でより良いものを生み出すため様々な選択をすることになります。そして、ショヴァンさんたちは次第に「オーガニック」という選択を意識し始めたのです。

    オーガニックへの取り組み

    オーガニック歴:2005年(認証は2008年より)

    ショヴァンさんたちは、自身のぶどう栽培とそれが環境に与える影響について、2000年から自問を始めていました。まずは統合農法憲章(日本でいう、特別栽培のようなもの)に加盟します。そこからさらにぶどう栽培の方法を彼らなりに進化させ、2005年に公的なオーガニック認証の取得を決意しました。

    「この選択は私たちの活動が環境と健康に与える影響について意識をするというものです。つまり、より汚染を減らし、健康的に生産するということです。さらに私たちは、この方法がワインにも影響を与えたことに気づきました。数年間のうちに品質が向上していたのです。より特徴や、上品さ、個性が出るようになりました。

    オーガニック農業は決して新しいことではありません。我々の祖父母世代にはそれとは知らずに実践していたものです。行き過ぎた集約農業や化学物質を駆使した農業の末に、より持続可能な手段へと戻ることは最終的には賢明な選択です。

    オーガニック農業で数年間生産をした今となっては、前のようなやり方に戻るということはもはや考えられません。私たちにとって、高品質のワインを造るということは、それをもたらす植物と大地に敬意を払いながら生産するという以外に何も思いつきません。」

    また、これからのオーガニックについて彼らは将来の発展に確信を持っていると話します。

    「私たちの地方ではますます多くの生産者がオーガニック農業へと転換し始めたり、することを検討しています。今のところはオーガニックワインはまだワイン生産全体から見ればマイノリティではありますが、状況は確実に良い方向へと進んでいます。」

    ショヴァン家で栽培している主なぶどう品種

    白ぶどう:シュナンブラン

    黒ぶどう:カベルネ フラン、グロロー、ガメイ

    ショヴァン家のワインづくり

    畑の土壌

    年間の降雨量は平均600mm。温暖で穏やかな大西洋岸気候で、なだらかな斜面の丘と谷が続く景色が見えます。

    ドメーヌの土壌は乾いた片岩質で、表面は砂利の多い第三期地層の土地、地中は砂、小石または粘土の層になっています。

    醸造方法などの特徴

    ワイン造りで心がけていることは、分量をごくわずかにしたSO2を除き、醸造過程でのあらゆる添加物を避けつつ、できるだけ健康的に、できるだけ自然に生産すること。

    収穫は全量手摘み、酵母の添加も一切せず、清澄も行いません。

    彼らが目指すワインは、独自の個性を持ち、ドメーヌの土壌を可能な限り反映したワインです。

    「作りたいのは、職人的なワイン。それはすべての平準化された(個性のないのっぺらぼう的な工業的)ワインの対極にあるものです。」

    そのこだわりが現れているのは、特にワインの香りです。

    「私たちは、果実の香りが生かされたまっすぐではっきりとしたワインを造ろうとしています。私たちのワインを飲んでみると、非常に熟したぶどうを感じるはずです。」

    地域にかける思い

    「ロワール渓谷、特にアンジューは、穏やかで調和の取れた景色が広がり、温暖で心地よい気候で、建造物や豊かな歴史的遺産のある地方です。

    ぶどう栽培は、アンジューでは6世紀から知られています。

    シュナン ブランはロワール原産の品種で、アンジューで初めて栽培されました。特に、ラブレー シュル レイヨンの中の、私たちのドメーヌがあるコトー デュ レイヨンの私たちの畑においてです。」

    そんな地域の特性を大切に思う彼らは、いつか、アンジューとそのシンボル的な品種であるシュナンが、ブルゴーニュのもっともすばらしいグランクリュのもつ称号と同じくらい、偉大な白ワインとして本来の価値を認められるようになることを願っているそうです。

    生産者メッセージ

    生産者から日本の皆さまへ

    私たちは、アンジューとコトー デュ レイヨンのワインを生産するため、全身全霊を込め、またすべてのノウハウを駆使しています。

    これらのワインが日本のワイン愛好家の皆さんのお口に合いますよう、そして多くの喜びとロワール地方をもっと知りたいという欲望をもたらしますように!

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