Ferselbadu

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    まるで鉄のように硬い枝や幹が語源となったフェールセルヴァドゥは、南西フランスにはなくてはならない赤ワイン用品種の1つです。

    フェールセルヴァドゥとは

    フェールセルヴァドゥは、シンプルにフェールとも呼ばれています。フェールとは、フランス語で鉄のこと。枝や幹がまるで鉄のように硬く、剪定の際に非常に苦労したこと、また実がぎゅっと固くしまっているところからこの名前がついたと言われています。セルヴァドゥはかつてのフランス南部の呼称であったオック地方の方言で「長持ちする」の意味があります。実ったぶどうがいつまでも樹上で長持ちする、この品種の特徴から名前がとられています。

    ガイヤックなどのフランス南西地方の数々のAOCの構成品種の1つです。ラングドック地方でも栽培されています。

    フェールセルヴァドゥの特徴は?

    霜や病気にも強い品種です。発芽は遅めなので霜の被害を受けにくいのですが、そこからの成長スピードが早く、完熟に向かいます。

    期待した場所に房がつかないこともあるので、枝を長く剪定する必要があります。房の大きさは中程度でぎゅっと詰まっており、両肩が張り出した形をしています。粒は球体で、皮の色はしっかりと黒っぽい色をしています。

    フェールセルヴァドゥの香りや味わいの特徴は?

    カベルネフランを思わせるような、草っぽい植物香が最も特徴的です。加えてカシスやフランボワーズのような香りもあります。スパイシーでタンニン分も強いワインになります。

    フェールセルヴァドゥの基本マリアージュ

    この品種のもつベジェタル香やスパイシーさを生かして、メキシカンやベトナム料理などのエスニック料理にはとてもよく合います。和食ならせりや春菊などをたっぷりと使ったすき焼きなどがおすすめです。

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