Colombard
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元々コニャックの原料として品種をかけ合わせて生み出されたコロンバール。現在は、フレッシュさを楽しむ白ワインに使われることが多くなっています。
コロンバールは、コニャックのあるフランスのシャラント地方で、グエブランとシュナンブランを掛け合わせることで誕生した品種で、この地方ではもっとも古い品種の1つです。そもそもはコニャックの原料を目的として開発されました。
現在では栽培地が南西地方に移っており、フレッシュなタイプの白ワイン用に使用されることも増えています。それというのも、香りの面でポテンシャルが見直されているからなのです。
フランスではコニャック地方および南西地方で多く栽培されていますが、アメリカや南アフリカ、イスラエル、タイなどにも広がっています。
樹勢は強く、収量が多いぶどうです。房は肩が張ったタイプの円筒形で、房の大きさは中庸から長め、粒の大きさも中程度で楕円形をしており、色は黄色味がかった緑色です。完熟しても酸味がしっかりあります。葉っぱが黄色っぽいのも目立つ特徴の1つです。
霜には弱く、温暖な大西洋岸気候や地中海性気候を好みます。うどんこ病、灰色腐敗病などへの耐性も強くありません。
柑橘類やパッションフルーツ、マンゴーやパイナップルのようなトロピカルフルーツの香りや花の香りもあります。香りの面では、ソーヴィニヨンブランやマンサンに似通っているという評価もあります。
生き生きとした、フルーティで爽やかな味わいです。セミヨンやソーヴィニヨンブランとブレンドされることも多いですが、長期熟成には向いていないため、コロンバールのワインはそのフレッシュさを楽しむのがおすすめです。
柑橘類を思わせる香りや、爽やかな味わいから、魚貝類との組み合わせがおすすめです。お刺身やカルパッチョはもちろん、お寿司も合います。炭火で焼いた魚にレモンを絞る感覚で合わせると良いでしょう。