Pinot Meunier
left6pcs
left6pcs
スパークリングワインの王様、シャンパーニュを構成する三大品種の1つであるピノムニエ。互いに全く違う性質を持つピノノワールとシャルドネを調和させる役割を担っています。
ピノムニエは、主にシャンパーニュ地方でシャンパーニュの原料として使用される品種で、その割合は3割を超えています。その名の示す通り、この品種もピノ一族の仲間であり、ピノノワールの突然変異で誕生しました。
大多数はシャンパーニュ地方で栽培され、シャンパーニュに用いられていますが、少量がロワール地方のAOCオルレアンでは赤やロゼワインに、そしてAOCトゥーレーヌではロゼワインにも使用されています。ブルゴーニュ地方でも、ごく少量栽培されています。
樹勢は中庸ですが、冬の霜に非常に強く、そんなところからもシャンパーニュ地方の冬の寒さにもよく耐え得る品種です。粘度質で、ぶどうには珍しく肥沃で湿った土地を好みます。
とはいえ、ピノノワールと比較すると色も薄め、アルコール度数も低め、繊細さにも欠けるということで長らくワインのぶどう農家からはあまり選ばれてこなかったものの、最近ではその良さを見出し、ピノムニエ100%のシャンパーニュを生み出す生産者も生まれるなど、注目が高まっています。
滑らかで果実味があるピノムニエはその柔らかさでもって、シャンパーニュを構成するピノノワールとシャルドネという、全く異なる2つの品種をうまく繋ぎ合わせる役割をしています。
香りもフルーティで、フランボワーズやりんごなどのアロマがあります。赤ワインやロゼワインとして使用される場合、とても軽やかなタイプに仕上がります。
シャンパーニュとして味わうピノムニエは、乾杯から前菜、メインまでその力強い味わいからフルコースで楽しめます。淡白な味付けや食材の場合、むしろシャンパーニュの方が勝ってしまうので注意が必要です。
赤ワインやロゼワインの場合、その軽やかでフルーティさを生かして、さまざまな料理が並ぶビュッフェやピクニックなどにも重宝します。鶏肉のグリルなども相性が良いでしょう。