ワイン産地特集「プロヴァンス編」
プロヴァンスワインについて
プロヴァンス地方は地中海に面するフランス南東部を占める地域です。
地中海性気候の強い日差しと乾燥した気候が湿気を嫌うぶどうの栽培に最適で、また地方風のミストラルが昼間の熱気を吹き払い、夜間との寒暖の差が大きくなることもぶどうにとって好ましい条件をもたらします。
プロヴァンスは紀元前7世紀頃にギリシャからぶどうとワイン造りがもたらされ、フランス最古のぶどう栽培の歴史がある場所です。
またプロヴァンスといえば思い浮かぶ、紺碧の海に白い砂浜。コートダジュールやマルセイユなどの海辺のリゾート地や、ラベンダー街道、ひまわり畑など、豊かな自然と風光明媚な景色が人々を魅了してやみません。
またプロヴァンス地方といえばなんといってもロゼワイン。夏は海岸沿いのレストランのテラス席でロゼワインを楽しむ人々であふれます。
プロヴァンスワインのポイント
1.地中海性気候とミストラルプロヴァンスは、暑い日差しと乾燥が特徴の地中海性気候です。また強い地方風のミストラルが熱気を吹き飛ばすため、昼夜の寒暖差の大きいいぶどうにとって好ましい条件ももたらします。
2.フランス最古のぶどう産地プロヴァンスは紀元前7世紀頃にギリシャからぶどうがもたらあれ、フランス最古のぶどう栽培の歴史がある場所です。
3.人々を魅了する風景プロヴァンスには紺碧の海と白い砂浜、サントヴィクトワール山やひまわり畑など著名な画家が好んで描いた風光明媚な景色が広がります。
4.プロヴァンスはロゼワイン!プロヴァンスでは生産されるワインの8割以上がロゼワインです。ロゼ以外にも太陽をいっぱいに浴びたぶどうから造られた果実味あふれるワインが楽しめます。
1.ぶどう栽培に向く地中海性気候とミストラル
地中海に面したプロヴァンスは、夏に雨が少なく強い日差しが高温と乾燥をもたらす地中海性気候です。太陽はぶどうの成長に欠かせません。また湿地方風のミストラルが昼間の熱気を吹き払い、夜間との寒暖の差が大きくなることもぶどうにとって好ましい条件をもたらします。
2.フランス最古のぶどう栽培
プロヴァンス地方は、紀元前7世紀頃にギリシャからぶどうがもたらされ、フランスで最も古いぶどう栽培の歴史があるとされています。
マヴィの生産者ドウェル家のワインのラベルをよく見ると、古代ギリシアやローマで使われていたワインを入れるアンフォラという壷やヴィーナスの絵がデザインされています。実はこれらはドウェル家のぶどう畑から出土したものだそうで、紀元前からぶどう造りが行われていた土地であることがわかります。
3.多くの芸術家が愛した風景
プロヴァンスと聞いてまず思い浮かべるのは紺碧の海に白い砂浜、コートダジュールやマルセイユなどの海辺のリゾート地ではないでしょうか。また内陸部の山地は「プロヴァンスの12ヶ月」にも書かれた、フランスの富裕層がこぞって別荘を構えるリュベロン、「フランスで最も美しい村」とされているゴルドもあり、6月のラベンダー街道、ゴッホの絵のモチーフになったひまわり畑、またプロヴァンス出身の著名な画家セザンヌが愛したサントヴィクトワール山など、プロヴァンスは豊かな自然と風光明媚な景色を感じることがきる地方なのです。
4.プロヴァンスのワイン
プロヴァンスで生産されるワインの80%以上はロゼワインです。主に辛口で、すっきりとフルーティな味わいが特徴です。
プロヴァンスの主なぶどう品種には赤ワイン用のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー、カベルネソーヴィニヨン、白ワイン用のクレレット、ユニ・ブラン、セミヨン、ヴェルメンティーノなどです。またロゼワインは赤ワイン用のぶどうから造られています。
太陽をいっぱいに浴びたぶどうから造られるプロヴァンスのワインは果実味にあふれたフルーティな味わいが楽しめます。
ロゼワインの楽しみ方
食事に合わせやすい辛口ロゼワイン
辛口のロゼは、お料理と合わせると白や赤よりも幅広く活躍します。
トマトやオリーヴオイル、にんにく、ハーブをふんだんに使うプロヴァンス料理には、とりわけぴったりの相性で「何にでも合う」といっても過言ではありません。
白よりもしっかりしていますが、赤と違い冷やして飲めるのも特長です。暑い夏にはきりりと冷やしたロゼで、ますますおいしく、嬉しい時間が楽しめます。
またロゼワインは、プロヴァンス料理だけではなく和食や中華、タイやベトナム料理などのエスニックに韓国料理まで、私たちに親しみ深いアジア料理にもよく合います。特にマヴィ代表田村は晩酌でお豆腐にヴァールのロゼを合わせるのがお気に入りです。
幅広いお料理と合わせられるので、色んなお料理が一度に並ぶ日本の食卓や、持ち寄りのホームパーティーでも大活躍。日本では赤や白に比べるとまだまだ消費量が少ないロゼワインですが、ヨーロッパよりも軽めの食事が多い日本でこそもっと飲んでいただきたい、優れもののワインです。
また、キュートな香りは意外にも甘いものとの相性も良くベリー類を使ったデザートはもちろん、桜餅などの和菓子、ドライフルーツとも合わせていただけるので本当に万能です。
ロゼワインの製法
ロゼワインの製法は大きく分けて2種類あり、赤ワインを造る行程と同じように発酵を始めてからちょうど良い色合いになったら果実を引き上げて果汁のみをそのまま発酵させる方法と、白ワインを造る行程で、赤ワイン用のぶどうを圧搾し果汁のみを発酵させる方法があります。
たまに「出来上がった赤ワインと白ワインを混ぜて造っているのでは?」と誤解されることがありますが、この方法でロゼワインを造ることは、シャンパーニュ地方とポルトガルのテージョ地方の一部を除き禁止されています。
マヴィのプロヴァンスワイン生産者
ドウェルー家/フランス・プロヴァンス
ドメーヌ パンシナ
ドウェル家は南フランスのプロヴァンス、画家セザンヌも愛したサントヴィクトワール山を臨む素晴らしい景色を見渡せるエリアにあります。ぶどう畑からはギリシア時代の女神像や醸造用の壷が出土するなど、紀元前からワインが造られていることがわかる土地です。
有史以来一度も農薬や化学肥料を使ったことのない完全オーガニック。ぶどうのほかには小麦やひまわり、オリーヴなども作っています。
ドウェル家当主のアランさんは皆においしいワインを飲んでもらうことが大好き。陽気でひょうきんな性格のアランさんですがワイン造りの話をするときはとても真剣。ドウェルさんは、収穫は午前3時から8時の間に行い、日中の熱で果実が傷まないようにします。ここまで徹底している造り手さんはなかなかいません。そしてすぐに農場内の醸造場でワイン造りに取り掛かります。樽の香りをつけずに、すっきりとキレのある味わいのワインを造るため、全てステンレスタンクを使っています。完熟した新鮮な果実を一番良い状態でワインにするので、雑味のない、きれいなワインに仕上がります
「マヴィで一番飲まれているのは僕のワインさ!」というのがドウェルさんの自慢です。
>>ドウェル家のワイン一覧へ
プロヴァンスワインと楽しむグルメ
プロヴァンスでは太陽をいっぱいに浴びて育ったトマトやズッキーニといった野菜や、地中海で採れる魚介類など、豊かな食材に恵まれた食文化も魅力的です。
夏野菜のグリルに、マルセイユの名物料理ブイヤベース、ひよこ豆の粉のクレープ「Socca(ソッカ)」などは、きりっと冷やした白ワインやロゼワインと合わせて夏らしい気分が楽しめます。
特に南仏でよく使われるタイムやローズマリー、セイボリーなどのハーブをミックスした「エルブドプロヴァンス(プロヴァンスのハーブ)」というものがあり、肉や魚などの食材に振りかけてグリルするだけでプロヴァンスらしい味わいが手軽に楽しめます。
またチーズは牛よりも山羊のものが多く、こちらはぜひ柑橘系でキリッとキレのいいコート ド プロヴァンスの白ワインともお試しください。
おすすめプロヴァンスワイン
人気のプロヴァンスワイン
コート ド プロヴァンス ロゼ
・商品番号:25007
・生産者:ド ウェル家
(フランス・プロヴァンス)
・合う料理:肉魚野菜幅広く料理に合います。グリル野菜、鶏肉のクスクス、豆腐サラダ、ひよこ豆のサラダ、グリルチキン、ローストサーモンなど
美しいサーモンピンク色。酸のバランスが非常によく、いちごなどのフルーティな香りが心地よい逸品です。まるで生の果物を食べているようなフレッシュ感が魅力。1度飲んだら忘れられない辛口ロゼです。
コート ド プロヴァンス 白
・商品番号:25009
・生産者:ド ウェル家
(フランス・プロヴァンス)
・合う料理:グリル野菜、サラダニソワーズ、クスクス、シーフードサラダ、パスタ(ボンゴレ、ペペロンチーノ)、焼き鳥(塩味)、フリッターなど
グレープフルーツにディルなどのハーブや白い花の香り。ミネラル、白胡椒のスパイス感も。口当りはまろやかで、フルーティな果実味と穏やかな酸味。ボリュームある飲み口をほのかな苦味が引き締め、キレも抜群です。