ド ウェル家
10 個
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プロヴァンス地方はフランス南東部に位置し、ワイン生産のうち8割がロゼワインという、ロゼの名産地です。温暖で乾燥した地中海性気候がブドウ栽培に最適で、グルナッシュやシラー、サンソーなどが使われます。
ミネラル感とフレッシュな酸味が特徴のロゼが多く、軽やかで爽やかな味わいが魅力。幅広い料理に合わせられ、和食との相性も抜群です。
ドウェル家のドメーヌのある場所は、南フランスプロヴァンスの中でも、セザンヌが何度も作品に描いたサントヴィクトワール山麓の、南の丘陵にあるプリエール村に位置します。山の白い岩肌が、青空とコントラストを成す美しい景色を見晴らせる位置に畑があります。
ここは紀元前からワイン産地として有名な場所で、ドウェル家の敷地内からはギリシア時代のヴィーナス像や醸造用の壷、さらには17000年前の石器なども出土し、彼らのワインラベルのモチーフにもなっています。
敷地内には、ローマ時代から2000年以上途絶えることなく水を出し続けている湧き水もあります。
オーガニック歴:有史以来ずっと
ドウェル家の畑は有史以来完全オーガニックで、農家としての歴史は1789年のフランス革命にまで遡ります。現当主のアランは、1990年に彼のお祖父様からこの仕事を継ぎました。その時にお祖父様が特に意識することなく実践していたことが、まさにオーガニック農業だということに気付いたそうです。以来、栽培に関してはお祖父様のやっていたことを続けており、オーガニックの証としてECOCERTの認証を取ることを追加しました。
お祖父様のやり方を続けているとはいえ、品質を高めるための投資は惜しみません。醸造所を新しくしたり(麻などの自然素材を使用した断熱材、セラーの入り口は二重になっており、冷気を逃がさない工夫、ソーラーパネル、雨水の利用など、オーガニック農業だけではなく、あらゆる面で環境に配慮)、より品質の高いぶどうだけを選抜できる機械を導入するなど、守るべき伝統はしっかりと守りつつ、最新のテクノロジーも導入するという、まさに時代にあったオーガニック実践者と言えます。
サント・ヴィクトワール山のふもと、海抜330mのところにあり、土壌は石灰岩と粘土質が主です。この土壌は、特にミネラル豊富で、ワインにフレッシュさと複雑な味わいをもたらします。石灰岩の影響で水はけが良く、ブドウが適度なストレスを受けることで、風味豊かでバランスの取れたワインが生まれます。また、周辺の気候も乾燥しており、ワインの酸味とフルーティーさを引き出すのに適しています。
私は繊細で上品なワインを造りたいと考えています。常に、毎年毎年少しでもこれまでよりもさらに良いものを造りたいという思いから、ワイン造りへの研究や投資を惜しまず、より満足のいく設備なども整えてきました。
私たちの造るロゼワインは、とても繊細で、魚介類をベースにした日本の料理との相性が抜群に良いと思っています。このロゼワインと和食との驚くべきペアリングをぜひ多くのみなさまに体験してもらいたいです。