SO2無添加ワイン特集
マヴィのワインには原則として必要最低限のSO2(二酸化硫黄)が添加されています。
それは最高の状態でオーガニックワインをお届けするため、ワインに必要最低限のSO2を使うようお願いしているからです。
ですが、「ナチュラルなワインを造りたい」というポリシーを徹底的にこだわり、我々も現地で納得して「これならば」というワインはSO2無添加での販売をしています。
この特集ページでは、ワイン造りにおけるSO2(二酸化硫黄)の役割や、マヴィでお届けしているSO2無添加ワインを合わせてご紹介いたします。
SO2(二酸化硫黄)の役割
殺菌作用
ワインの醸造に悪影響を与える雑菌の繁殖を抑え、腐敗を防ぐ作用があります。もちろん入れすぎるとワインの発酵に必要な酵母も殺してしまうので、オーガニックワインの生産者さんたちは健康な状態のぶどうを使い、極力使用を抑えるように努力しています。
酵母の働きを抑える作用
ワインを瓶詰めする際に酵母が生きたまま残っていると、瓶の中で発酵が進んでしまいます。
SO2は酵母の働きを抑え、ワインの味わいを安定させる働きがあります。そのためSO2無添加のワインは一般的なワインよりも味わいが安定しづらく、わずかな温度変化でも酵母が活性化しワインの味わいが大きく変化してしまうリスクもあります。
ただ大手メーカーで「無添加」を謳うワインは、ミクロフィルターで酵母を取り除いたり、加熱処理をしたりして、酵母がワインに影響を与えないようにしていることがほとんどで、その場合は温度管理に気を使わなくても容易に保管できるようにしています。こういった「無添加」ワインは変化のリスクはありませんが、ワインとしての好ましい熟成は期待できないでしょう。
酸化防止作用
SO2は水に溶けると還元作用がある「亜硫酸」となり、ワインの酸化を防ぐ働きをします。
二酸化硫黄(SO2)無添加ワインの楽しみ方
保管に気を付けて楽しむ
一般的なワインに比べて保存料の少ないオーガニックワインは、20℃以下の定温での保管をおすすめしています。
その中でも保存料としてのSO2を一切添加していないワインは、温度が上がるとワインの中の酵母の働きが活発になり、風味の変化が早まったり、保管状況によっては発酵が進み、ワインが吹き出してしまう場合もあります。
SO2無添加のワインは、ぜひ保管状況に気を付けてお楽しみいただければと思います。
個性的な味わいを楽しむ
ワインを安定させる役割もあるSO2が無添加であるがゆえ、ワインは1本1本「個性的」です。年度やロットによる差はもちろん、瓶ごとに味が違う場合もあります。
しかしその分、開けるたびに新しい発見があって、ワクワクします!まるで1点ものの焼き物のよう。通好みの味わいをぜひお楽しみください。
生産者のこだわりを楽しむ
SO2無添加のワインを造る生産者さんたちは、もちろんSO2無添加のデメリットもしっかりと理解しています。それでも自分の理想のワイン造りを極めるためにあえてSO2無添加に挑戦しています。
例えばフランス・ラングドックのベリュウさんは、これまで数回、醸造に失敗した年のワインを市場に出すことをしませんでした。無添加というだけで拙さの言い訳とは考えていないからです。
またイタリア・トスカーナで外科医の経歴もあるモレッティさんは、SO2無添加による雑菌繁殖のリスクを避けるため、徹底的にクリーンな環境でのワイン造りに努めています。
それだけの手間やリスクをとってもSO2無添加にこだわる、まさに「頑固職人」たちの作品をぜひお楽しみください。
SO2(二酸化硫黄)無添加のワイン一覧
SO2無添加ワインでもラベルに「contient sulfites(二酸化硫黄を含む)」と表記されているものがあります。これは二酸化硫黄を添加をしていなくてもワイン醸造の過程で自然に発生したものが含まれるためです。
また二酸化硫黄を添加していないワインは「sans sulfites ajoutés(ajoutés=加えられた)」と表記されることがあります。