ワイン産地特集「ボジョレー編」

ボジョレー ワイン特集

ボジョレーワインについて

ボジョレーの位置

ボジョレーの位置

ボジョレーはフランス中央高地の北東部、リヨンの北に位置する丘陵地で、ブルゴーニュの1地区でもあります。

北部は片岩質、花崗岩質、南部は石灰質や粘土石灰質の土壌で、生産されるワインの9割以上がガメイという品種を使った赤ワインです。

ガメイで造られた赤ワインは繊細で軽やかな飲み口が心地よく、日本ではなんといっても毎年11月の第3木曜日に解禁され その年のぶどうで造られた新酒ボジョレー・ヌーヴォーが有名です。

元々フランス国内ではあまり脚光の浴びることない地方でしたが、1970年代に大手ネゴシアンがボジョレーヌーヴォーを「その年に飲めるワイン」として大々的に売り出したところ、このマーケティングが大成功して世界中で知られるようになりました。

ワイン産地として注目を集めるようになったボジョレー地方ではオーガニックでのぶどう栽培も盛んになり始め、1980年代はたった3軒だったオーガニックワイン農家も今では100軒以上に増えています。




ボジョレーワインのポイント

ボジョレー

ボジョレー

1.ガメイを使った赤ワイン

ボジョレーで生産されるワインの9割が、ガメイを使った赤ワインです。中でもその年に収穫されたぶどうで造る早飲みタイプの「ボジョレーヌーヴォー」が有名です。

2.熟成タイプのボジョレーワイン

ボジョレーでは新酒だけでゃなく、熟成タイプのワインも造られています。特に優れたワインが生産される10地区は「クリュ・ボジョレー」と呼ばれています。

3.ボジョレーヌーヴォーは美味しくない?

ボジョレーヌーヴォーが有名になるにつれ、一時期「ボジョレーヌーヴォーは美味しくない」と言われてしまうことがありました。その理由に迫ります。

4.ボジョレーヌーヴォーの魅力

11月の第3木曜日に解禁されるボジョレーヌーヴォー。その魅力と楽しみ方をご紹介します。


1.ガメイを使った赤ワイン

ガメイの赤ワイン

ガメイの赤ワイン

ボジョレーで生産されるワインの9割にもなるガメイの赤ワインは、軽やかでフルーティな味わいが特徴です。1395年にはガメイを嫌ったフィリップ2世により「ガメイ禁止令」が出るなど不遇の時代もありましたが、ボジョレーの花崗岩質はガメイに向く地質で、ボジョレーヌーヴォーなどの台頭からその魅力が再発見されています。


2.熟成タイプのボジョレーワイン

熟成タイプ

熟成タイプ

ボジョレー北部を中心に、特に高品質なワインが造られる10の地区は「クリュ(特級)・ボジョレー」と呼ばれています。マヴィのランポンさんもその中のひとつのレニエ村に農場を持ち、熟成に向くワインを造っています。


3.ボジョレーヌーヴォーは美味しくない?

ボジョレーヌーヴォー

ボジョレーヌーヴォー

1980年代頃から日本でもボジョレーヌーヴォーの人気が高まる一方で、「ボジョレーヌーヴォーは美味しくない」と言われる時期がありました。

ヌーヴォーはフランス語で「新しい」を意味し、ボジョレーヌーヴォーはその名の通り「ボジョレー地方の新しいワイン」、つまりその年に採れたぶどうで造られる新酒のことを指します。

フランスでマーケティングに成功したボジョレーヌーヴォーは世界中に注目され、とりわけ時差の関係で最も早く解禁できるという日本で大きな盛り上がりを見せました。

1980年代頃には日本のいたるところでボジョレーヌーヴォーの解禁を祝う催しが開かれていたのです。

しかし需要が増えたことでボジョレーヌーヴォーへの悪影響もなかったとはいえません。早さを競うあまりワインとして十分に仕上がっていないものが出荷されたり、安さばかりを売りにした工業品的なボジョレーヌーヴォーが大量に出回ったりしてしまいました。

小規模生産

小規模生産

こういった要因で評判を落としていたボジョレーヌーヴォーですが、工業的な生産を良しとしない生産者達は上質で楽しめる味わいのボジョレーヌーヴォーを小規模生産しており、近年こうしたワインを見直す動きが高まってきています。

普段あまりワインを飲まない方でも、気軽に手に取りやすいボジョレーヌーヴォー。せっかくの機会においしいワインに出会えず印象が良くないまま終わってしまうのは本当に勿体ないこと。

丁寧に造られたボジョレーヌーヴォーは、ピュアで優しく、乾杯にもぴったりの味わいです。ぜひ今年はボジョレーヌーヴォーの出来立ての味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。


4.ボジョレーヌーヴォーの魅力

ボジョレーヌーヴォーの魅力

ボジョレーヌーヴォーの魅力

ボジョレーヌーヴォーの魅力といえば、やはりフレッシュでピュアな果実味。赤ワインですが、軽く冷やして飲むのがお勧めです。

重たくなりすぎず、軽快で可愛らしい味わいのボジョレーヌーヴォーは簡単なおつまみや和食にもぴったりで、気軽な仲間の集まり、家族の食卓、ピクニックなど様々な楽しみ方ができます

またガメイは、秋の味覚である根菜やきのこなどとも相性抜群。

ぜひ旬の食材のお料理を用意して、ボジョレーヌーヴォーをお楽しみください。



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ボジョレーヌーヴォーの楽しみ方

11月の第3木曜日に解禁するボジョレーヌーボー。ここではボジョレーヌーヴォーの製法や楽しみ方をご紹介します。

ボジョレー豆知識

収穫

小規模生産

小規模生産

ボジョレー ヌーヴォー用のぶどうは全て手摘みで収穫されます。収穫はその年の天候によって異なりますが、大体9月上旬から下旬に行われます。近年は温暖化の影響もあり気温が高い年が多く、収穫も早まる傾向にあるようです。

醸造

醸造

醸造

ボジョレーではワインの醸造、特にマセラシオンというぶどうから味わいや色を引き出す行程が特徴的です。マセラシオンに用いられる方法は大きく分けて3つ。
その中でもマヴィの生産者さんが行うマセラシオン・セミ・カルボニックは昔ながらの伝統的な方法で時間と手間がかかりますが、ぶどうの味わいをじっくりと引き出します。

マセラシオン・セミ・カルボニック (マヴィのボジョレーヌーヴォーはこちらの方法です)

発酵途中

発酵途中

伝統的な製法で、1960年代頃までは主流だった。ボジョレー本来の味を引き出せるが、大量生産できず、また浸漬の期間が長いため技術がないと腐敗する危険性もあり採用しているところは少ない。ぶどうを房ごと、完全に蓋をしたタンクに入れ、20~25度の温度で5~6日間(最大7日間)、発酵によって自然に発生した二酸化炭素の中で浸漬。ガメイ種のもつフレッシュな果実味、滑らかさが出る。

マセラシオン・カルボニック

ボジョレー ヌーヴォーの一般的な造り方とされている。ぶどうを房ごと、ボンベから注入した二酸化炭素を充満させたタンクに入れ、完全に蓋をした中で空気を全く通さず2~3日間浸漬する方法。炭酸ガスの濃度が早く高まり、より簡単に色や香りが出て早く仕上がる。


マセラシオン・アショー

ショー=フランス語で「熱」。ぶぶどうを房ごとタンクに入れ、60~70℃という高温の蒸気で30分間加熱。ぶどう天然酵母は死滅してしまうので、発酵のために人為的に酵母を足す。果皮細胞を破壊し 色素を抽出するため短時間で製造できる。


おすすめの飲み方

食卓の風景

食卓の風景

ボジョレーのワインは果実のフレッシュな味わいを楽しむため、飲む1時間ほど前から冷蔵庫で軽く冷やして飲むのがおすすめです。

野菜やきのこ、白身の肉など軽めのものを合わせるとボジョレーの繊細な味わいがより楽しめるでしょう。

シュブランさんのワインはミネラル感ときれいな酸味、スパイスの風味もあるので、カレー粉の風味をつけたローストチキンなどにも合います。

名物料理

名物料理

じんわりと滋味あふれるランポンさんのワインは、きのこや根菜など大地の香りを感じる食材がおすすめです。

(番外!?こっそり教えます、さらなるスタッフのおすすめ技)

通常は早く飲みきってしまうのが良いとされるヌーヴォーですが、丁寧に時間をかけて造られたマヴィのヌーヴォーはぜひその変化も楽しんでもらいたい!

寒い季節なのでセラーに入れなくても大丈夫。解禁日に飲むのとは別に1本、暖房の届かない玄関収納や納戸などで、2ヶ月後の年明けくらいまで寝かせて置いてみて下さい。

お正月に飲んでみると、収穫したてのフレッシュな味わいからまた少し印象の異なるワインになっているはずです。マヴィの中にはこちらの方が好き!というスタッフもいるほどです。

ボジョレーヌーヴォー特集


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マヴィのボジョレーワイン生産者

ランポン家/フランス・ボジョレー

ランポン家

ランポン家


アンドレ ランポン

ボジョレー ヌーヴォーで有名なボジョレー地方(フランス)の、中央よりやや北にレニエと呼ばれる地区があります。 ドメーヌのご主人アンドレ ランポン氏曰く、標高350m、気温が穏やかで、谷間の景色も美しく、旅行者に人気の土地、とのこと。

ドメーヌ アンドレ ランポンの畑はわずか3haの広さ(1ha=100m×100m)。小さい…。ランポン氏はこの畑を1977年に購入し、1983年からオーガニック農業をしています。彼は5世代続いている農家に生まれ、自身は1970年から農業に携わっています。奥様も必要な時は作業を手伝ってくれるそうです。

畑と自然を愛するランポンさんの手作りの優しさを感じられる滋味あふれるワインをぜひ一度お試しください。


>>ランポン家のワイン一覧


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シュブラン家/フランス・ボジョレー

シュブラン家

シュブラン家


ドメーヌ クレ ド ビーヌ

シュブラン家のドメーヌはリヨンの市街地から西に35kmほど、ボジョレー地区南西端の丘陵部に位置しており、南側には標高1,000m級のリヨネ山脈、北側には「黄金の石の国」の異名をもつ、黄土色の石灰質の石でできた建物が並ぶ美しい村々を臨むことができます。

先代のフランソワさんは、元農学校教授。ビオディナミ農法を実践する友人のワインに感動したことから2008年にオーガニック転換を決意し、テロワールを生かすワイン造りを追及します。現在は娘のフローレンスといとこのジェフロワが後を継いで、ビオディナミも実践しています。

2018年には、環境に優しい建築材などを利用した醸造所も新設。ガメイの魅力を皆に伝えるワイン造りを目指しています。


>>シュブラン家のワイン一覧


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ボジョレーワインと楽しむグルメ

ボジョレーの料理

ボジョレーの料理

ボジョレーの町にほど近いリヨンは美食の町とも呼ばれ、ブションと呼ばれるビストロでは気軽な郷土料理を食べることができます。

リヨンではソーセージも有名ですが、そのソーセージをワイン用に発酵したあとのぶどうかすと煮る、サボデ・オ・ヴァンと呼ばれる名物料理があります。また魚のすり身にしたクネル、ポーチドエッグが乗ったサラド・リヨネーズ(リヨン風サラダ)なども有名です。

気軽な家庭料理とも合わせやすいボジョレーのワイン、ぜひ色々なお料理とお試し下さいね。


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