味わい
~酸味と果実味、和を感じるサンジョヴェーゼ~
フレッシュさとパワーを兼ね備えたサンジョヴェーゼです。
モレッティ家の作品の中で、一番アロマの立ち方が印象的でした。摘みたてのラズベリーやセイヨウスグリに加えて、若干のブルーベリーやカシスの香りが瞬く間に広がります。
後に続くすうっと伸びるようなバルサミコ酢のニュアンスが綺麗に混ざり合い、このワインのフレッシュさをさらに引き立てています。その他にも出汁のような香りもあり、どこか海苔の佃煮を思わせる印象の風味に食欲がそそられます。
口に含むと、まず軽快な酸味を感じます。初めは酸味の印象が強いですが、飲み進めるにしたがって段々と酸味の奥にある、ほうじ茶やヒノキに近い香ばしいタンニンの存在に気がつきます。
口の中に広がるアロマにも熟成した梅のようなニュアンスがあり、どこか和のテイストが漂う赤ワインです。
*SO2(二酸化硫黄)無添加商品
ワインに合う料理
肉料理、チーズ
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
生産者モレッティ家について

ポデーレ カサッシア(モレッティ家)- Podere Casaccia
オーガニック歴:2009年から
トスカーナ州のフィレンツェから車で30分ほどの小村、スカンディッチにあります。標高80~160mで、40%の粘土質と35%のローム層に25%の砂利が混ざり合う土壌です。モレッティ家は代々兼業農家を営んでおり、現当主のロベルトは医師として週3日働き、残り4日全てをぶどうに注いでいます。2005年からは妻のルシアが加わり、それと同時にビオディナミ農法に興味を持ちはじめました。ビオディナミがオーガニック農業と深く関わっていることを知り、2009年に認証を取得しました。これ以上地球を汚染せず、健康的で美味しい食事をし(彼らの食事はほぼ自給自足です)、後世によりよい世界を残してゆければと思っています。他のどのワインも持たない特別な個性のあるワインを造るため、土着品種のみを使ったワイン造りをしています。ほとんどの場合、品種ごとに分けて醸造し、無濾過、無清澄です。数年前より二酸化硫黄の使用もやめました。