ワイン産地特集「フランス南西編」

フランス南西ワインについて

ボルドーやブルゴーニュといった有名な地方に比べて、あまり聞きなれないフランス南西地方のワイン。

フランス南西部に位置するアキテーヌ地方のワイン産地の内、歴史的にイギリスの影響の強い「ボルドー」を除く地域を「フランス南西」と呼んで区別しています。本来はボルドーと同じ地方に属するため地理気候的に遜色が無いだけでなく、たくさんの土着品種が残る魅力のワイン産地です。

フランス南西地方のワインは、すぐそばの有名ワイン産地ボルドーの影に隠れがちでしたが、泡、ロゼ、甘口、黒ワインなど独特な種類のワインが産出され、近年注目を集め始めています。

• フランス南西ワインのポイント
• マヴィのフランス南西ワイン生産者
• フランス南西と楽しむグルメ
• おすすめフランス南西

フランス南西ワインのポイント

1.フランス南西の気候

フランス南西は海洋性の温暖な気候が中心です。

2.高級ブランデーの産地

フランス南西には高級ブランデーのアルマニャックの産地でもあるガスコーニュがあります。

3.個性豊かな南西ワイン

南西では個性豊かなワインにも出会うことができます。カオールの黒ワインやピレネー山麓で造られる甘口ワインのジュランソンなどが有名です。

1.フランス南西の気候

南西地方は海洋性の温暖な気候で、比較的雨が多い地域です。

夏も気温が上がりすぎることがなく、太陽と乾燥を好むワイン用のぶどうの栽培にはあまり向いていませんでした。そのため、ワインを蒸留して造るブランデーの技術が発展してきました。そして高級ブランデーのアルマニャックが誕生します。現在では温度管理の技術が向上し、すっきりとした味わいが魅力的な辛口の白ワインなどを造る生産者も増えています。

2.高級ブランデーの産地

フランス南西のガスコーニュの中央一帯に位置するアルマニャックで造られる蒸留酒「アルマニャック」。コニャックと並んで有名な高級ブランデーです。

土壌の地質によって主に3つ産地に分類され、酸性の強い粘土砂質土壌の西部の「バ・アルマニャック」、粘土石灰質土壌の中央部「アルマニャック・テナレーズ」、位置石灰質土壌の東部と南部「オー・アルマニャック」があります。

3.個性豊かな南西ワイン

フランス南西ではガスコーニュ地方の高級ブランデーアルマニャック以外にも様々なワインが生産されています。

カオールでは、「黒ワイン」と呼ばれる赤ワインが造られています。名前の通り、グラスの向こう側が見えないほどポリフェノールが豊富で、濃い色と飲みごたえのある味わいが特長です。

ピレネー山脈麓の起伏のある丘陵地帯では「ジュランソン」という甘口のワインが造られています。遅摘み（ヴァンダンジュ・タルディヴ）することにより水分が抜け、糖度が増したぶどうを使うことによって、甘口から極甘口のワインに仕上げます。

そのほかにもマディランの赤ワインや、モンバジャックの貴腐ワインなどが有名です。

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マヴィのフランス南西生産者

バロー家/フランス・フランス南西

バロー家

「三銃士」の主人公ダルタニャンの出身地・ガスコーニュ。「アルマニャックの都」として有名なオーズという街の近郊にあるバロー家では、ワインはもちろんアルマニャックも造っています。

ガスコーニュ地方は、他のぶどう産地にくらべ比較的湿度の高い海洋性気候で、湿気によってもたらされるぶどうの病気などのコントロールが難しい土地。オーガニック農家がほとんどいないという厳しい環境の中でも、バローさんたちは誇りをもってオーガニックでのワイン造りにチャレンジしています。

4種類のぶどうを使いすっきり辛口に仕上げた白ワイン「ガスコーニュ キャトル セパージュ」や、先代のダミアンさんの代から造り始めたアルマニャックをぜひお試しください。

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フランス南西ワインと楽しむグルメ

フランス南西地方は食事が魅力的な地域といわれています。

ペリゴール地方は、フォアグラやトリュフの産地として有名です。そのほか世界三大青カビチーズとして日本でも有名なロックフォールなど、南西地方には名だたる食材が軒を連ねています。

またデザートも多種多様。ピレネーではガトー・ア・ラ・ブロッシュという円錐形のバウムクーヘンのような焼き菓子が名物で、結婚式にはこの独特のケーキが欠かせないのだそうです。またりんごを薄い生地で包んだアップルパイのようなパスティス・ガスコンなどがあります。

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おすすめフランス南西ワイン

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