お肉メインのディナーで、最初から最後までシャンパーニュで通したい時に
「シャンパーニュはお肉料理には合わせにくい」というイメージを完全に覆す、黒ぶどう(ピノ・ムニエ)のみから造られた力強く濃厚な「ブラン・ド・ノワール」。
目を閉じるとミディアムボディの赤ワインを飲んでいるかのような錯覚に陥るほどの果実の凝縮感と樽の香ばしさは、豚肉や鴨肉などのしっかりとしたお料理に負けません。乾杯からメインディッシュまで、これ1本でフルコースを大満足で通せる、非常に力強いシャンパーニュです。
味わい
「ブラン・ド・ノワール(黒の白)」という名前の通り、黒ぶどうから造られた白のスパークリングですが、グラスに注ぐと、果皮からわずかに抽出された美しい「淡いピンク色(玉ねぎの皮のような色)」を見て取れます。
立ち上がるきめ細かい泡と共に、ラズベリーやブルーベリー、レッドチェリーといった
赤系・黒系果実の凝縮した香りが押し寄せます。さらに、樽熟成に由来する香ばしさやスパイスのニュアンスが混ざり合い、非常に重厚なアロマです。
口に含むと、しっかりとした酸味をベースに持ちながらも、驚くほど凝縮感のある果実の旨味と、樽の香ばしさ、そして心地よい残糖感が絶妙なバランスで広がります。泡の存在感も力強く長く続き、しっかりとした骨格を持った、非常に満足度の高い味わいです。
こんな料理と
赤ワインのような果実味と厚みを持つため、魚介類よりもしっかりとしたお肉料理や、風味の強い食材と素晴らしいペアリングを見せます。
例えば
・鴨肉のローストや、豚肉のグリル
・パテ・ド・カンパーニュなどの力強いシャルキュトリー
・ジビエ料理(鹿肉など)
・熟成したハードチーズや、ウォッシュチーズ
・クレームブリュレ
お肉の脂の旨味や、スパイスの効いたソースに対して、ワインの力強い果実感と酸味がしっかりと受け止め、味わいを高めてくれます。
ピノ・ムニエのポテンシャルを極限まで引き出した「黒の白」
「ブラン・ド・ノワール」とは、果皮が黒いぶどう(黒ぶどう)の果汁だけを丁寧に搾り、
色をつけずに白ワインとして仕立てるシャンパーニュのことです。
このワインは、シャンパーニュ地方の主要品種の一つである「ピノ・ムニエ」を100%使用しています。ピノ・ムニエはブレンド用として使われることが多い品種ですが、オヴィレ村の一等地の畑で、ビオディナミ農法によって極限までポテンシャルを引き出されたこのぶどうは、単一品種でもこれほどまでに力強く、繊細で奥深いワインになることを証明しています。
3世代が奇跡的に集う瞬間、RMシャンパーニュの誇り「ブリアール家」
1970年代からオーガニックを貫く、オヴィレ村のこだわりの造り手ブリアール家。
現在は、ヴァンサンさんのお父様、現当主のヴァンサンさん、そして娘のフロランスさんご夫婦と、3世代が揃って一緒にワイン造りを行っているという、非常に希少で素晴らしいタイミングにあります。
ピノ・ムニエという品種への深い理解と、代々受け継がれてきた熟練の樽使いの技術がなければ決して到達できない、家族の誇りと情熱が詰まった最高傑作の一つです。
このワインについてさらにひと言
このワインは、冷やしすぎるとその豊かな果実味や樽の香りが閉じてしまいます。
通常のシャンパーニュよりも少し高めの温度(10〜12度程度)で、少し大きめのグラス(白ワイングラスなど)で飲むことで、グラスの中で花開く赤系果実のアロマと、ふくよかなボディを最大限に楽しむことができます。
「お肉に合うシャンパーニュ」を探している方に、自信を持っておすすめできる1本です。
テイスティングコメント
ブラン・ド・ノワールは「黒の白」という、黒ぶどうから造られた白のスパークリングワイン。果皮からわずかに抽出された淡いピンク色が美しい。グラスに注ぐときめ細かい泡が立ち上がり期待が膨らむ。
ラズベリーやブルーベリー、レッドチェリーなどの果実が凝縮した香りは、目を閉じるとミディアムの赤ワインを思わせる濃厚さ。
樽由来の香ばしさや、しっかりとした果実感、スパイスなどがまじりあった香り。
口に含むと、しっかりとした酸味を感じながら、凝縮感のある果実味や、樽由来の香ばしさ、残糖感のバランスの良い味わい。
泡の存在感が長く続き、余韻までしっかりと楽しめる満足度の高い1本。
ピノムニエという品種のポテンシャルを最大限に引き出した、力強くも繊細な辛口スパークリングワイン。シャルドネやピノノワールとは違う、唯一無二の味わい。
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
ピノムニエの可能性に挑戦
ブリアール家のシャンパーニュでモノセパージュ(単一品種)で造られているのは、シャルドネのブランドブランと、ピノムニエを使用したこのブランドノワールだけ。
シャンパーニュではピノノワールやシャルドネが主体で、ピノムニエは主にブレンド用として用いられることが多い品種です。
ブリアール家ではずっとこのピノムニエの可能性を信じ続け、ピノムニエ単体でシャンパーニュを仕上げました。サポート役に留まりがちだったムニエが主役となり、これまでにない深みと個性を表現することに成功しました。
商品名Précieuses Convictions=「大切な信念」
現地での商品名「Précieuses Convictions」には「大切な信念」という意味がこめられています。普段はサポート役が多いピノムニエという品種にこだわった、ブリアール家の信念を感じさせる名前です。
環境に配慮したラベル
ブリアール家では、不要になったオーガニックの草、レモン、サトウキビの繊維などから造られた再生紙を使用しています。
生産者ブリアール家について

ヴァンサン ブリアール(ブリアール家) - Vincent Bliard
オーガニック歴:1970年から
シャンパーニュのゆりかごから生み出されるオーガニックシャンパーニュ
ブリアール家はシャンパーニュの生みの親、ドン・ペリニヨンが眠る修道院のある、別名「シャンパーニュのゆりかご」と呼ばれるオヴィレ村にあります。
ぶどう栽培から醸造・瓶詰めまで行う(=レコルタン・マニピュラン【RM】)小規模生産者で、19世紀に南斜面の一等地、抜群の立地の畑を入手しました。
フランスの北に位置しているため、大西洋気候と大陸性気候の両方の影響を受けています。気温は1年を通じて低く日照時間も短めですが、これによりシャンパーニュならではの繊細さが生まれます。
シャンパーニュ地方ではオーガニックでのワイン造りは無理と言われていた1960年代に、ドメーヌの名前にもなっているヴァンサンのご両親ジャンさんとエレーヌさんが持続可能な農業に立ち返ろうとオーガニック転換を決意しました。
土に対する仕事が圧倒的に多いと語る通り、畑の土はふかふかで良質なぶどうが収穫されます。ぶどうの搾汁は2番搾りまで認められていますが1番搾りの果汁しか使わないなど、ワイン造りもブリアール家に伝わる伝統を守り続けています。
親から子へ、3代目へと受け継がれる誇りと味わい
1960年代当時、誰も見向きもしなかったオーガニック農業に踏み出した祖父母のジャンさんとエレーヌさん。そして、その跡を継ぎ、オーガニックが花開く時代と共に着実にコツコツとドメーヌを育ててきたヴァンサンとマリー=オディール。そして現在、その娘さんであるフロランスとパートナーのアントワーヌへと受け継がれました。祖父母の時代からの想いをそのままに、未来を思って今としっかり向き合い、昔から変わらぬ「畑の中で命を育む」姿勢で、その結実であり祝福でもあるシャンパーニュ造りに励んでいます。