標高の高いリオハの区画で育まれたテンプラニーリョ100%。黒系・赤系果実のアロマに加え、熟成に由来するココナッツやバニラ、スパイスの香りが複雑に重なります。味わいはドライで、しっかりとした果実味と飲みごたえのあるボディが特徴。酸は穏やかで、タンニンにはグリップ感があり、力強い骨格を形成。口の中で広がる樽の風味が余韻まで心地よく続きます。しっかりとした赤ワインを求める方に響くクラシックかつ高品質な1本です。
ワインの詳細
味わい
~これぞリオハの赤。樽熟成の複雑さと果実の凝縮感のバランスが抜群~
非常に濃いヴァイオレット。エッジまで深みがあり、粘性も高く、グラスにゆっくりと涙を残す外観。
ダークチェリーやブラックベリーといった黒果実に、ラズベリーや赤スグリの赤果実が重なり、複層的なアロマ。時間が経つにつれて、バニラやココナッツ、スパイス、わずかにチョコレートやロースト香といった樽熟成由来の落ち着いたニュアンスが加わり、華やかさと複雑さが増していきます。
口に含むと香りにもあった黒果実や赤果実の凝縮感。14.6%という高めのアルコールによるボリュームも感じます。
口当たりはドライで、豊かな果実味に、ココナッツやバニラ、スパイスの風味が加わり、味わいにも樽の印象がしっかりと感じられます。
酸は比較的穏やかで、タンニンはしっかりとしたグリップと、わずかなざらつきがあり、構造感のある骨太な仕上がり。
口中での余韻は長く、果実と樽の風味がバランス良く残ります。
樽熟成による複雑さと果実の凝縮感が見事に調和した1本。
ボリューム感、香りの密度、タンニンの構造がしっかりと備わっており、料理と合わせても負けない存在感があります。
今飲んでも楽しめますが、数年の熟成も期待できるポテンシャルも秘めています。
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
私たちの物語が始まった場所
ヴィタランは、単なるワインではありません。
私たちのすべての原点です。
ヴィタランは、私たちのワイナリーが初めて自らの手で一からぶどうを植えた畑の名前です。
最初の一歩を踏み出した、大切な場所なのです。
その土地との出会いは、まるで運命でした。
村から少し離れた、自然のテラスのような場所。
風が心地よく吹き抜け、一日中太陽に恵まれる――まさに、テンプラニーリョのための理想的な環境でした。
私たちは、この地に一目で恋をしました。
そして、その思いは間違っていませんでした。
年月が経ち、ヴィタランはワイナリーの中心的な存在へと成長しました。
この畑で育ったぶどうは、力強く、香り高く、バランスに優れ、私たちの中でも特にピュアで誠実なワインを生み出しています。
ヴィタランは、敬意をもって土地と向き合う姿勢の象徴であり、そして、自分たちの信念を信じ抜く力の象徴でもあります。
1本のボトルに詰められているのは、あの「最初の感動」と、「前へ進む意志」。
ヴィタラン――それは、始まりの場所を語る、純粋さと力強さを備えたワインです。
(メンドーサ家 エステラからのメッセージ)
ワインに合う料理
デミグラスハンバーグ、韓国風プルコギ(甘辛焼肉)、豚の角煮
生産者メンドーサ家について
カスティーリョ デ メンドーサ(メンドーサ家) - Castillo de Mendoza
オーガニック歴:2000年から
メンドーサ家は、スペイン北部リオハ・アルタ地方でシエラ・カンタブリア山脈とエルバ川の恵みを受けた理想的な環境でぶどうを育てています。標高約600mの畑は昼夜の寒暖差が大きく、果実味と酸のバランスに優れたぶどうを生みます。北と南に35haの畑を持ち、ぶどうの中には樹齢100年以上になる古樹も。畑は石混じりの痩せた石灰質粘土質で、ぶどうは地中深くに根を張り、小粒で凝縮感ある果実が実ります。
2000年からオーガニック農法に転換し、土地と人々の「ケア」が信条。生物多様性を大切にしながら、電力は100%ソーラー発電、またワインの資材も環境に配慮したものを採用しています。
栽培は芽かきや房数調整など丁寧な手作業を行い、収穫は全て手摘み。畑と醸造所で二度の厳格な選果にこだわります。岩盤を掘り抜いたカーヴで静かに熟成。カジュアルに楽しめるワインから、こだわり抜いたトップキュヴェまで、幅広いタイプのワインが楽しめます。
マヴィのワインは全て無農薬、無化学肥料、無除草剤で3年以上栽培し、遺伝子組み換えを使っていないぶどうから造られ、全て公的に認められた第3者機関の認証を取得しています。
選定基準についてはマヴィのオーガニックワインをご覧下さい。