繊細な和食と、時間とともに深まる甘やかなアロマのうつろいを楽しむ
重いいかにもな赤ワインとは真逆の「繊細な赤ワイン」を楽しみたい時。
例えば、上質なマグロのお刺身や、豚肉の冷しゃぶ、出汁を効かせた煮浸しなど、あっさりとした和食でも、このサントネーは見事に優しく同調します。
グラスの中で少しずつ変化していく、薔薇や紅茶のアロマの移ろいに身を任せてみてください。
味わい
グラスに注ぐと、やや淡めで透明感のある、輝くルビー色が美しく映えます。
抜栓直後はフランボワーズや苺のようなフレッシュな赤い果実の香りですが、時間が経つにつれて、まるで煮詰めたジャムのような甘い香りへと変化し、さらに深みと複雑さを増していきます。
口当たりは非常に柔らかく、どこまでも滑らか。
綺麗な酸味とピュアな果実味、その後に続く渋味(タンニン)は、あまりにも奥ゆかしい。
絶妙なバランスで成り立つ、この上なく繊細でエレガントな味わいです。
こんな料理と
ワインの味わいが極めて繊細なため、お料理も「優しさ」や「出汁の旨味」を大切にしたものと合わせるのがベストです。
例えば
・脂の少ない上質なフィレステーキ(岩塩とわさびで)
・手打ち蕎麦(蕎麦つゆの出汁感とワインの旨味がマッチします)
・上品な天ぷら
・鶏のささみや胸肉を使ったお料理
・和風の出汁を使ったお鍋や煮物
和食の持つ繊細な旨味成分と、このワインの奥ゆかしさは、まさに「運命の出会い」と言えるほどの素晴らしい相性を見せます。
サントネーを知り尽くしたシャペル家が放つ、村名ワインの到達点
ドメーヌの拠点であり、彼らが最も得意とする「サントネー」村のテロワール。
この村名(ヴィラージュ)クラスのワインは、シャペル家が長年培ってきたピノ・ノワール栽培のノウハウと、オーガニックの恩恵が最も分かりやすく表現されています。
骨太なワインが多いサントネーの中で、これほどまでに繊細でエレガント、そして奥深いワインを造り出せるのは、彼らのブドウの質の高さの証明に他なりません。
サントネー村で5代続く情熱の造り手「シャペル家」
ドメーヌ・シャペルは、サントネー村で5世代にわたってワイン造りを続けている歴史ある家族経営のワイナリーです。
「情熱的なチームがテロワールに奉仕する」という信念のもと、早くから自然と調和したワイン造りに取り組み、2003年からは本格的にオーガニック栽培へと移行しました。
代々受け継がれてきた伝統的な手法と、環境への深い配慮が融合することで、彼らのワインには、土地のエネルギーと家族の温かさがたっぷりと詰まっています。
このワインについてさらにひと言
このワインは「待つこと」の喜びを教えてくれます。
抜栓直後のフレッシュで軽やかな表情も魅力的ですが、グラスに注いでから30分、1時間と時間をかけてゆっくりと向き合ってみてください。驚くほど甘美で複雑なアロマが次々と現れ、1杯目と最後の一杯ではまるで違うワインを飲んでいるかのような、劇的で美しいドラマを体験することができます。
テイスティングコメント
やや淡い輝きのルビー色。
フランボワーズや苺の赤い果実香が時間が経つほど煮詰めた甘い香りに変化。さらに深みも増していく。薔薇、紅茶、ハーブ、生肉、わずかに腐葉土など、様々な要素が美しく融合、包み込むような香り。
口当たりは柔らかく滑らか。綺麗な酸味を際立たせるように果実味、その後に渋味が絶妙なバランスで広がる。この上なく繊細な味わい。渋味はあまりに奥ゆかしいタッチでほとんど感じさせない。
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
生産者シャペル家について

ドメーヌ シャペル(シャペル家) - Domaine Chapelle
オーガニック歴:2003年から
ワインの銘醸地ブルゴーニュ地方の中でも、世界中のワイン愛好家が絶賛する優れた赤ワインと上品で繊細な白ワインが産出されるコート・ド・ボーヌにあります。1893年にサントネーとシャサーニュに畑を得たことから始まる代々続く名門です。1923年に自家瓶詰を開始、現主のジャンフランソワが土壌について学んだのを機にオーガニックを決意しました。
土・ぶどう・人、それぞれの生命の営みを尊重するワインづくり
その土地の特徴をワインに表すためには、土の概略・ぶどうの覚悟・人間の覚悟を尊重することが必要との結論に達し、2003年に転換しました。 多くの区画からなる20haの畑のぶどうは全量手摘みを行い、畑の区画ごとの特性を表現できるワインを心がけています。