素顔のイタリアに出会う、心地よい夕暮れ
気取らない家庭料理が並ぶ、いつもの食卓。
少し早めに仕事を切り上げた日の夕食に、このキャンティを開けてみてください。
グラスから漂うのは、摘みたての赤い果実のピュアな香り。
それは、着飾った特別な日ではなく、日常にそっと寄り添う温かさ。
「本来のキャンティは、こうして楽しく飲まれるものだったんだ」
そんな歴史の息吹を感じさせてくれる、素朴で誠実な赤ワインです。
味わい
透明感のあるルビー色。 完熟したチェリーやベリーの果実味の中に、トスカーナの乾いた土やハーブのニュアンスが溶け込んでいます。
口当たりは驚くほど滑らかで軽やか。 サンジョヴェーゼ種らしい生き生きとした酸が、味わいの輪郭をきれいに整えています。
重すぎず、けれど粘土質土壌由来の確かな骨格も感じられる絶妙なバランス。
飲み飽きることのない、まさに「毎日でも飲みたくなる」美味しさです。
こんな料理と
飾らない、素材の味を活かしたお料理と最高に引き立て合います。
野菜の甘みや、トマトの酸味と手を取り合うように馴染みます。
例えば
- カポナータ(野菜のトマト煮込み)
- トマトソースのパスタ
- マルゲリータピッツァ
- バルサミコソースをかけたお肉料理
- 筑前煮やきんぴらごぼう(和食の醤油味とも!)
かつて海だった丘から届く恵み
このワインが生まれるヴィコ・デルサ村の畑は、数百万年前は海の下にありました。 砂と粘土、そして岩が重なり合った独特の土壌が、ワインに「複雑さ」と「軽やかさ」という、相反する魅力を同時に与えています。
1980年代以降、世界的に流行した「濃いキャンティ」ではなく、 ピエトロさんが守り続けているのは、伝統的で飲みやすい「本来の姿」のキャンティです。
産業ではなく、農業としてのワイン造り
造り手のマニョーニ家は、フィレンツェの名家として知られる歴史ある一族。
当主のピエトロさんは、経済学を学んでいた若き日に、化学肥料や農薬に依存する「産業としての農業」に疑問を抱きました。
「土地と人を搾取しない、本来の農業を取り戻したい」
その強い想いから、2000年よりオーガニック栽培を実践。
14世紀から続く美しい邸宅と、多様な生物が共生する森に囲まれた広大な農地で、 自然への深い敬意とともに、ピュアなぶどうを育てています。
テイスティングコメント
~芯の強い味わいが特徴~
グラスに注ぐとチェリーやプルーン、カシスなど濃い色合いの果実の香りが立ち上がります。ボディとなる高めのアルコールがこれらのアロマを更に際立ています。
果実香の他にも少し革製品を思わせる香りと熟成香、インクの様な深く例えがたい香りも感じます。非常にクラシックで厳かな印象を持っています。
口に含むと、想像を超えるほどの濃厚なタンニンと舌が引き締まる感じもあります。その後にカシスや濃く煮詰めた紅茶のニュアンスが口の中に広がります。
開けたてはタンニンが固く感じられますが、翌日以降は徐々に丸くなってきます。
驚くほどの芯の強い味わいがあり、しっかりとしたボディのあるワインがお好きな方にお勧めの1本です。
ぶどう品種
生産者マニョーニ家について

ファットリア マニョーニ グイチャルディーニ(マニョーニ家)- Fattoria Majnoni Guicciardini
オーガニック歴:2000年から(認証取得は2007年)
フィレンツェと世界遺産シエナへ向かう街道で、谷を挟んで世界遺産のサンジミアーノに向かい合うヴィコ デルサにあります。
この地区の典型的な地質構成である白と灰色の粘土質が重なった地質と、古代には海の底であったことに由来する赤みがかった黄砂岩の帯からなる多重構造になっています。
粘土質が主の土壌で育ったぶどうからは、ワインに複雑さやしっかりとした骨格がもたらされ、砂岩が主の土壌で育ったぶどうからは、軽やかで香り豊かなワインになります。

マニョーニ家は中世フィレンツェでメディチ家、ピッティ家と並び立った貴族で、イタリア王国では侯爵の家柄です。
現当主のピエトロさんの曽祖父は最後のイタリア国王の最側近の宮廷人・大貴族で、その息子(ピエトロさんの祖父)がグチャルディーニ侯爵家令嬢と結婚した際に、祖母が持参したのがヴィコ デルサの館(荘園)です。
日本と同様に第二次世界大戦の敗戦国となったイタリアでは、小作制度が崩壊し、ピエトロさんの父は自分で荘園経営をすることになりました。
元来ピエトロさんは、貴族の義務として「第三世界の持続可能な成長をどう実現させるか」を研究する研究者でしたが、父が病に倒れ、荘園経営を引き継がざるを得なくなりました。そして農地の持続可能性を求めた結果、オーガニックに辿り着きました。
ピエトロさんが理想とするワインは、美食を極めた宮廷人の日常ワイン。流行りのスーパートスカンのような凝った癖のあるワインではなく、昔から引き継がれた伝統的なエレガントで骨格がしっかりとしていて、重すぎず親しみやすい味。毎日飲み続けても決して飽きることなく満足できるワインなのです。
スタッフの推しコメント
ここ数ヶ月欠品しており、常連のお客さまもマヴィスタッフも再入荷を首を長ーくして待っていたキャンティ。
このキャンティの魅力は、親しみやすさ。タンニンもほどよく感じて飲み応えがありつつ、しっかりしたお肉料理はもちろん、実は野菜とも合わせやすい味わいです。
現地を訪問した際は、初夏だったのでチーズが入った濃厚なアスパラのリゾットや、ズッキーニの肉詰めオーブン焼きと合わせました。これからの季節は、きのこやかぶ、春菊などのリゾット、ミートローフやレンコンのはさみ焼きにも合いそうです。
気負わず楽しめて、お料理や食卓に寄り添ってくれる味わいなので、「ちょっと赤ワインが飲みたい気分だな」というときに真っ先に候補にあがる1本です。(通販担当 大山)
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手打ちの太麺パスタ pici を、臭い弱めの大きなニンニクとトマトソースで和えたピチ・アッリョーネ(Pici all’aglione)。トスカーナの名物料理だ。ニンニクが前に出過ぎず、よい加減。優しく、果実味たっぷりのキャンティ2024が、本当によく合う。
自由が丘店スタッフのブログより
このキャンティの魅力は、親しみやすさ。ほどよくタンニンも感じで飲み応えがありつつ、しっかりしたお肉料理はもちろん、実は野菜とも合わせやすい味わいです。
現地を訪問した際は、初夏だったのでチーズが入った濃厚なアスパラのリゾットや、ズッキーニの肉詰めオーブン焼きと合わせました。これからの季節は、きのこやかぶ、春菊などのリゾット、ミートローフやレンコンのはさみ焼きにも合いそうです。
気負わず楽しめて、お料理や食卓に寄り添ってくれる味わいなので、「ちょっと赤ワインが飲みたい気分だな」というときに真っ先に候補にあがる1本です。