じっくりと語り合いたい、深まりゆく夜の傍らに
メインのお肉料理を囲むディナーや、食後にチーズをつまみながら過ごす豊かな時間。 グラスに注ぐと、濃厚な果実の香りに南仏のハーブの香りが漂い、 食卓に落ち着いた品格をもたらしてくれます。
ヴァール・赤が「若々しいみずみずしさ」なら、 このコート ド プロヴァンスは「落ち着きのある知性」。
複雑に重なり合う香りと、長く続く余韻。 一日の終わりに、心ゆくまで浸りたくなるような 奥深い魅力を持ったフルボディです。
味わい
深みのある、濃密なガーネット色。 完熟したカシスやプラムのジャムのような濃縮した果実味に、 プロヴァンス特有の野生のハーブ(ガリーグ)や、 カカオや黒胡椒のようなスパイシーなニュアンスが溶け込んでいます。
口に含むと、ベルベットのように滑らかなタンニンが広がります。 力強い骨格がありながらも、決して重苦しくないのは、 パンシナらしい綺麗な酸が芯にあるからこそ。
熟成を経て生まれる、まろやかで複雑な旨味を堪能できる一杯です。
こんな料理と
ワインの力強い個性に負けない、しっかりとした味わいのお料理と好相性です。 例えば
- 牛肉の赤ワイン煮込み(ブッフ・ブルギニョン)
- ラムチョップのグリル
- 鴨のロースト(ベリーソース)
- ジビエ料理
- ハードタイプの熟成チーズ(コンテなど)
- 「タレ」でいただく焼き鳥(レバー)や、 しっかり味を染み込ませた牛すじ煮込みなど、 コクのある和食とも素晴らしいマリアージュを見せてくれます
コートドプロヴァンス 赤に合う料理
聖なる山の恩恵を、その一滴に
このワインのぶどうが育つのは、サント・ヴィクトワール山の麓。 この地特有の粘土石灰質土壌が、ワインに独特の「ミネラル感」と「骨格」を与えます。
厳しい乾燥と強い日差し、そして山から吹き降ろす冷たい風。 この環境がぶどうをゆっくりと熟成させ、 凝縮された深いアロマを生み出すのです。
ド ウェル家が紡ぐ、200年の誇り
生産者のド ウェルさんは、先祖代々一度も農薬を使ったことのない この「清らかな土壌」を、鏡のようにワインに映し出します。
長い年月をかけて深く根を張ったぶどう。 そこから得られるエキスは、化学肥料で太らせたものとは次元が違います。
「土壌の声をそのまま届けること」 ド ウェルさんのその揺るぎない信念が、 このワインの一切の雑味がない、気高き味わいを支えています。
このワインについてさらにひと言
プロヴァンスといえばまずは「ロゼ」なのですが、 実はこの「赤」こそ、パンシナの真の実力を語る隠れた名品です。
うっとりするほど濃厚でありながら、どこか優しく、体に馴染む。 それは、自然の摂理に逆らわず、 ありのままのぶどうを丁寧に醸した証拠でもあります。
特別な一本を探している方に、自信を持っておすすめしたい、 プロヴァンスの魂が宿る赤ワインです。
テイスティングコメント
~アロマ、味わい、余韻、すべてがパーフェクト~
グラスに注いだ瞬間に濃厚でグルメな香りが立ち上がります。そのバラエティの豊かさに思わず笑顔がこぼれてしまいます。
ブルーベリー、カシス、ブラックチェリーなど黒い果実に火を入れたような果実香から、ミントなどリフレッシュ感のあるハーブと黒コショウなどのスパイス感、それに続くカカオやビターチョコのような美味しそうな香り。
開けたては少しスモーキーなニュアンスもありますが、グラスを回すにつれて、すぐにそのほかの豊かな香りたちが顔を出します。
口に含むと落ち着いた酸味が広がり、同時にバランスの取れた甘味と渋味も感じます。
滑らかなタンニンが口当たりを心地よく引き締め、味わいのクオリティを更に引き上げています。鼻から抜けるアロマにも、最初に感じた果実やハーブ、スパイス、カカオなどの香ばしさがあります。
グラスから立ち上がってくる香りに、思わず一呼吸ごとに幸せのため息をついてしまいそうです。
良質なアロマと味わいの深さに思わず心が奪われる、そんな1本です。
ぶどう品種(品種名のクリックで各種品種の説明ページへ)
生産者ド ウェル家について

ドメーヌ パンシナ(ド ウェル家)- Domaine Pinchinat
オーガニック歴:有史以来(認証取得は1990年)
南フランスプロヴァンス地方、セザンヌが好んで何度も描いたサントヴィクトワール山麓のプリエール村にあります。降雨量の少ない地中海性気候のため湿度が低く乾燥しており、紀元前からワイン産地として有名な場所です。
農家としての歴史は1789年のフランス革命にまで遡ります。ドウェル家の畑は有史以来一度も農薬や化学肥料を使用したことがありません。敷地内から出土したギリシア時代のヴィーナス像や醸造用の壺をワインラベルのモチーフにするなど、代々守ってきた物を大事にしながら新しい感覚も取り入れています。
日中の熱でぶどうが痛まないように収穫は午前3時から8時に行うなど、繊細で上品なワインを造ることを心がけているドウェル家のワインは、オーガニックワインの入り口に特にふさわしいワインです。