味わい
~そっと体を包みこまれるような優しい味わい~
わずかにゴールドを帯びた、綺麗な透明感のある色合いが印象的です。
注ぎたては少し閉じていますが、グラスを回すとふわりと香りが広がります。少しの熱を感じる桃やスモモの香りから始まり、レモンや西洋すぐりのフレッシュなアロマが続きます。青りんご、洋梨などの親しみやすい白い果物の香りがやってきて、それにアクセントをつけるかのようなレモンの皮のニュアンス。
口に含むと落ち着いた酸味とまろやかな口当たりが一気に広がり、レモンの皮のような爽やかで気品のあるほろ苦さを楽しめます。終盤にさしかかると、舌にごくわずかな発泡の刺激を感じます。
ワインが喉を通り鼻から息を抜くと、どこかハーブティーを思わせる優しい風味と、ヨーグルトのような乳製品の香りを感じます。優しくソフトな酸味が始めから終わりまでしっかりと全体のバランスを支えており、最後までその風味を楽しむことができます。
造り手マーチンの「一年の初めに水の中に足をつけたときのような感覚を味わえるワイン」という表現が本当にぴったりな白。 飲むとあのひやりと心地よい感覚が体感できます。
サラダとの相性は抜群で、そのフレッシュな味わいは食欲を高めてくれます。
*フリュローターフェルトリーナーは、オーストリアでも数ヘクタールしか残っていない希少な品種です。
ワインに合う料理
コリアンダードレッシングのルッコラのサラダ、マッシュルームのソテー、焼いたシェーブルチーズ、サンドウィッチ
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
フリュローター フェルトリーナー
生産者ディヴァルト家について

ヴァイングート ディヴァルト(ディヴァルト家)- Weingut Diwald
オーガニック歴:1980年から
首都ウィーンからさほど遠くない静かで美しい自然が広がる場所にあります。息子マーチンを中心に栽培から醸造までを行っています。父のハンスはオーガニックに理解などない時代(1980年)から実践しており、「もし、オーガニック栽培ができないという人がいるなら、たとえ一部でもチャレンジしてみるべきです。誰でも除草剤は必要ないと知っています。ただそれが便利だからというだけなら私には必要ありません」と、言います。心がけているのは、酵母、酵素、栄養分といったものは一切加えず、可能な限りピュアなワインを造ること。ディヴァルト家で手を加えるといえば、温度調節くらいです。その土地特有の、地球に根ざしたワイン造りを目指しています。