週末の夜、ゆっくり味わいたい「プチ濃い目赤」
一週間頑張った自分を労いたい、静かな夜。 香りが贅沢に広がるよう、グラスはぜひ少し大きめで。
ボトルを静かに傾け、グラスのふくらみのあたりまで。 目に飛び込んでくるのは、吸い込まれるような深いルビー色です。
そっとグラスを回せば、ワイルドベリーやプラムを煮詰めたような、濃密で力強い香りがふわりと立ち上がります。
一口飲めば、その凝縮感に驚くはず。 それでいて、オーガニックワインらしい雑味のない澄んだ余韻が、心地よく喉を通り抜けます。
「今日はゆっくり、良い赤を飲みたい」 そんな大人な夜に寄り添ってくれる、イタリア・ヴェネト州からの贈り物です。
味わい
外観は、紫がかった深みのある赤。
香りは、ブラックベリーやチェリーに加え、どこかスパイスや森の土を思わせる複雑さがあります。
口に含むと、力強い果実味と、レフォスコ種特有のしっかりとした酸が広がります。 タンニン(渋み)は豊富ですが、とてもきめ細やか。
パワフルなのに、後味はどこかエレガント。 時間の経過とともに開いていく香りと深みを、ゆっくりと堪能できます。
こんな料理と
お肉料理全般、特に旨味の強い一皿と最高の相性を見せてくれます。 少し濃いめの味付けの家庭料理にも。 例えば
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牛すね肉の赤ワイン煮込み
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サラミ・ソーセージ・プロシュット(生ハム)
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ボロネーゼ(ミートソースのパスタ)
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熟成させたハードチーズ(パルミジャーノなど)
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和食なら、なすの田楽や筑前煮、牛肉のしぐれ煮など
しっかりとした骨格があるワインなので、お肉の脂を心地よく流し、旨味を引き立ててくれます。
赤い茎を持つ、イタリアの誇り
このワインに使われている品種は「レフォスコ ダル ペドゥンコロ ロッソ」。 「赤い茎(ペドゥンコロ・ロッソ)を持つレフォスコ」という意味の、北イタリアを代表する土着品種です。
古くからこの地で愛されてきた品種ですが、栽培に手間がかかることでも知られています。 しかし、その分だけ、他のワインにはない「野生味」と「気品」が同居する、唯一無二の個性が宿るのです。
1999年から続く、オーガニックの探求
造り手のムザラーニョ家は、ベネチアから北東に50kmほど離れた場所に位置しています。
彼らがオーガニック栽培へと舵を切ったのは1999年。 湿気が多く、オーガニック栽培は非常に難しいとされるこの地で、自然と共生する道を選びました。
「良いワインは、良い土壌からしか生まれない」 1972年の設立以来、代々受け継いできた畑を大切に守り、25年以上にわたり健康な土壌を育み続けてきたからこそ、この生命力あふれるぶどうが収穫されるのです。
このワインについてひと言
「レフォスコ」という名前、聞き慣れない方も多いかもしれません。 でも、カベルネやメルローといった国際品種とはひと味違う、イタリアらしい「大地の力」を感じさせてくれるのがこの一本です。
濃厚な赤が好きだけれど、飲み疲れしたくない。 そんなわがままを叶えてくれるのが、ムザラーニョ家のワインの凄いところ。
本物志向の方、そして新しい美味しさに出会いたい方に、自信を持っておすすめします。
テイスティングコメント
~しっかりした骨格とあふれんばかりのフルーティなアロマ~
ヴェネト地方の土着品種「レフォスコダルペドゥンコロロッソ」を使った赤ワインです。
グラスに注ぐと濃いカシスの香りに加えてスミレや潰したラズベリーなどの凝縮されたアロマが立ち上がってきます。フルーティでありながら凝縮感もあり、ボディを感じます。温度が上がるにつれ、濃く抽出した紅茶を思わせる香ばしいアロマがほのかに出てきて、落ち着きながらも香りの存在感が高まります。
味わいは香りからイメージするほど重くはないものの、酸味、甘味、タンニンがそれぞれしっかりと感じられ、バランスよく飲み応えのあるテクスチャーです。綺麗でしっかりとした骨格がありますが、その中にも濃厚で程よい複雑さを兼ね備えたフルーティなアロマが感じられるのがこのワインの魅力です。
抜栓した翌日にはテクスチャーが更に落ち着いてフルーティさが増しており、飲み飽きることがありません。
まるで「面倒見がよく、しっかりと仕事をこなす憧れの先輩が、ふと可愛らしい素振りを見せる」ようなチャーミングなワインです。
ぶどう品種(品種名をクリックで各種品種の説明ページへ)
生産者ムザラーニョ家について

オーガニック歴:1999年から
イタリア・ヴェネト州東部のプラマッジョーレにあります。
自分自身のぶどう畑で育てたぶどうからできるワインを造るワイナリーを建設するという夢を実現し1972年に設立しました。当初20haからスタートした畑は30haまで広がりました。
この地は湿気が多く、オーガニックでぶどうを栽培するのは難しい土地です。しかし環境に優しい農法を行うことに決め1999年にオーガニック転換しました。
「オーガニックワインを飲むこと、オーガニックワインを造ること、それはライフスタイルである」とオーガニックワインを造る選択をしたことを誇りに思っています。収穫のたびにより良いものを生み出したいと挑戦し続けています。
湿度の高い土地でオーガニックを貫く姿勢が、透明感ある味わいを生み出しています。