マリアージュから見るスパークリング
「マリアージュ」とは、本来「結婚」という意味です。しかし、テーブル上では別の意味を持ちます。それは、ワインとお料理との相性。この両者は不思議な関係で、「1+1=2」ではなく、うまくいけば「1+1=10」になり、失敗すれば「1+1=-10」にもなります。
つまり、ワインとお料理の相乗効果で両者とも単体で楽しむよりも美味しさが増幅することもあれば、逆に組み合わせを間違えるとワインもお料理も本来の美味しさを損ねてしまうこともあります。
マリアージュは、ワインを食事に取り入れることのまさに醍醐味です。
スパークリングのマリアージュは?
個性的なマヴィのスパークリングに、ではそれぞれどのようなお料理が合うのでしょうか?
このページではおすすめスパークリングと、それぞれの「マリアージュ」とヒントをご紹介します。
レシピは、大変贅沢なことにマヴィワインのためだけに名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」に考案していただきました。魅力的な美しいお皿にうっとりするような、華やかなスパークリングにぴったりのお料理です。他にも簡単なマリアージュ例をご紹介していますので、ご参考にどうぞ。
ご自身の「ボン マリアージュ(Bon mariage;ワインとお料理がいい組み合わせ)」を発見して、幸せなひとときをすごされますように。
Bon courage!
すっきりスパークリングには白身
クレマン ド ディ 発泡(辛口)
輝きのあるイエローゴールド。白い花、蜂蜜、マスカットの香り。雑味のない爽やかな泡。
ル・コルドン・ブルーのレシピ:
黒鯛の海藻蒸しブールブランソース
美しくクリアに仕上がったクレマン ド ディには軽めの白身魚がぴったり。すっきりしながらも十分なボリュームがあるので、鶏や子羊などお肉料理にも合わせられます。すっきり辛口ワインでも「造り」がしっかりしているとメインの料理にも合わせられます。ただし、魚もお肉も白身を合わせて。ワインの色と食材の色を合わせるのもポイント。
その他の合う料理例:地鶏や魚のロースト、ラタトゥイユ、ガスパチョ(野菜の冷製スープ)、ブイヤベース
ふくよかなスパークリングには「旨み」
クレマン ダルザス 発泡(辛口)
白い花の香りやさわやかな果実を思わせるアルザスらしいスパークリング。凝縮して、ふくよか。
ル・コルドン・ブルーのレシピ:
野菜とシーフードのテリーヌ
カクテルソース添え
味わいの広がるクレマン ダルザスにはシーフードの旨み、野菜の甘味、満足度を高めるソースが絶妙に絡まるテリーヌがぴったり。「軽いものには軽いもの」「コクのあるものにはコクのあるもの」と、味わいの強さ・傾向をあわせるのもマリアージュのコツ。
その他の合う料理例:天ぷら、豚しゃぶ、シュウマイ、野菜のパイ包み、ハム入りサラダ
甘めのスパークリングにはブルーチーズ
ブランケット ド リムー 発泡(やや甘口)
糖分を一切加えない古代製法で造られた貴重なスパークリング。リンゴの風味と低いアルコールが魅力。
ル・コルドン・ブルーのレシピ:
ニョッキと鶏ささみのロックフォールグラタン
ポイントはブルーチーズ。独特の味わいがありますが、これがワインの程よい酸味と甘みにぴたりとはまります。このように、ワインと相性のいい食材をレシピに入れることがマリアージュの秘訣。ワインのやさしい味わいに合わせてお肉を淡白なささみにしているのも大切なポイント。
いつもはデザートや焼き菓子と気軽に楽しんで。
その他の合う料理例:野菜と卵のちらし寿司、カナッペ、ロックフォール(ブルーチーズ)、フルーツタルト、サブレ
レシピ提供&撮影協力:ル・コルドン・ブルー・パリ株式会社(1895年パリに創設されたフランス料理、菓子学校の名門)