上品な樽香と軽快なベリーのハーモニー
金曜日の夜、一週間の仕事を終えて自分をねぎらう少し特別なディナータイム。
オーブンで香ばしく焼き上げたカボチャのクリームグラタンや、ジューシーなドイツ風カツレツ(イェーガーシュニッツェル)を並べて。
この樽熟成のレゲントをグラスに注ぐと、チェリーリキュールや甘草を思わせる複雑で深みのあるアロマが優しく立ち上ります。
タンニンが穏やかで非常に軽快な飲み口ながら、奥に潜む上質な樽香が余韻をそっと支え、週末の食卓を格調高く、温かに演出してくれます。
味わい
淡い紫色がかった上品なルビー色。グラスを近づけると、クランベリーやチェリーなどの赤いベリー系の香りに、チェリーリキュールや甘草、ほのかなスパイスを思わせる深みのある香りが溶け合います。
口当たりはドライで、クランベリーやチェリーのような瑞々しい赤い果実を思わせる爽やかな酸味が広がります。赤ワインの渋み(タンニン)は非常に穏やかに抑えられており、驚くほど軽やかでしなやかなタッチ。後半には樽熟成ならではの控えめで香ばしい樽香が綺麗に重なり、余韻を優しく支えてくれます。
香りの複雑さと軽快な飲み口が絶妙なバランスで共存する、気負いなく楽しめる上質な樽熟赤ワインです。
こんな料理と
程よい酸味と滑らかなタンニン、そして上品な樽香は、お肉の旨味を引き立てつつ、コクのあるお料理やスパイスを使ったお惣菜と素晴らしい相性を見せます。
例えば
・豚肉のグリルや、イェーガーシュニッツェル(ドイツ風カツレツ)
・ソーセージのグリル
・砂肝の味噌煮や豚の角煮
・ジャガイモやカボチャのコロッケ
お料理の香ばしい焦げ目やクリームのコク、お肉の脂を、ワインの瑞々しい酸がきれいに包み込み、木樽由来の豊かな余韻がお互いの美味しさを引き立て合います。
レゲント(樽熟) 赤に合う料理
ドイツの希少交配品種「レゲント」を木樽で優しく熟成、国際コンクール銀賞受賞の傑作
シュトリッツィンガー家が大切に栽培する、ドイツの比較的新しいハイブリッド品種「レゲント」を100%使用しています。
レゲント種はカビなどの病気に非常に強く、環境に優しいオーガニック栽培に最も適した品種の一つとされています。このワインは、丁寧に手摘みで収穫されたレゲント種をゆっくりと発酵させ、シュトリッツィンガー家こだわりの木樽(地元フランケン産の樫樽、および現当主アニヤさんの父ヴィリさんの故郷ファルツ産の栗樽)で丁寧に熟成させました。その高い完成度から、国際オーガニックワインコンクールでも見事に「銀賞」を受賞した、彼らの自信作です。
手作業しかできない急斜面のテラス式畑「シュトリッツィンガー家」
造り手のシュトリッツィンガー家は、ドイツ南部の銘醸地フランケン地方のクリンゲンベルグ村にあります。絵本のように可愛らしい木組みの建物が並ぶこの美しい村で、1985年からビオラント(ドイツ最大のオーガニック生産者団体)の指針に沿ってオーガニック栽培を始めました。
畑はマイン川を見下ろす標高300mの非常に厳しい急斜面にあり、1区画ごとに階段を上り下りする「テラス式」になっています。機械は一切入ることができず、すべての農作業や収穫時の運搬(40kg of ブドウの入った籠を背負って何度も往復する過酷な作業)はすべて人の手によって行われます。
醸造面でもポンプを使わず重力を利用してブドウを移動させ、地元産の樫樽や栗樽を使い、天然酵母のみで発酵させるなど、自然とテロワールを極限まで尊重した実直なワイン造りを追求しています。
このワインについてさらにひ言
樽熟成の本格的な赤ワインですが、重すぎず非常に軽やかな喉越しを持つため、赤ワインの渋みが苦手な方でも安心してお楽しみいただけます。
飲む30分ほど前に抜栓しておくか、少し大きめのグラスに注いでゆっくりと味わっていただくと、チェリーリキュールのような甘美なアロマとウッディな樽香がより豊かに開いていきます。少し高めの温度(16〜18℃前後)で楽しむと、樽のふくよかさがより一層際立ちます。
テイスティングコメント
淡い紫色の入ったルビー。
ベリー系の果実の香りに、チェリーリキュールや甘草などを思わせる香り。
全体的にドライで、チェリーやクランベリーなどの赤い果実を思わせる酸味が感じられます。タンニンはかなり抑えられており、軽やかな仕上がり。控えめな樽香が、余韻を優しく支えます。
香りと酸味、タンニンのバランスが良く、樽熟ですが気負いなく楽しめる1本です。
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
生産者シュトリッツィンガー家について

シュトリッツィンガー(シュトリッツィンガー家)- Familie Stritzinger
オーガニック歴:1985年から(認証取得は1990年)
フランクフルトから車で2時間ほどのロマンチック街道で有名なドイツ南部のフランケン地方・クリンゲンベルグ村にあります。
前当主ヴィリが村のワイナリーで働き始め、翌年1972年に小さな畑を買ってワイン造りを始めました。ヴィリはドイツ最古で最大のビオ生産者団体でのアドバイザーも務めたパイオニアで、元々環境問題に敏感だった為1990年に転換しました。
畑はマイン川を見下ろす急斜面にありテラス式になっています。日当たりも良く春もすぐに暖かくなる畑ですが、1区画ごとに階段を上り小さな道具だけを使う重労働です。
一部ビオディナミの要素を取り入れ、ストレスや病気に強く質の良いぶどうに仕上げています。酵母は添加せず、樽はドイツ産を使うなどこだわったワイン造りをしています。