味わい
~いにしえの栽培方法から生まれたワイン~
「フクセンタンツ(キツネの踊り)」は、静かな田舎の風景をイメージさせる名前を持つ、オーストリア・ヴァグラム地方産の辛口リースリングです。
このワインは、黄緑がかった透明感のある淡いグリーンイエローの外観を持ち、若々しさとエレガンスが際立っています。
標高290~330メートルの南向き斜面に位置する砂利質と黄土の豊かな土壌で育まれたブドウから生まれ、砂利由来の冷涼な柑橘系の香りと、黄土がもたらすアプリコットの甘やかな香りが複雑に絡み合います。
アカシアやキンモクセイのフローラルなニュアンスも感じられ、香りの層が広がりを見せます。
味わいは最初の口当たりがまろやかで果実味が際立ちますが、時間とともにリースリング特有の高い酸味が広がりを見せ、鮮明で伸びやかな味わいが楽しめます。
柑橘系の爽快感とアプリコットのふくよかさが調和し、果実味と酸味のバランスがお見事。
酸味が全体を引き締めながら、13.4%のアルコールがボリューム感を与え、飲みごたえのある辛口ワインに仕上がっています。
ヴィンテージによっては4.3 g/lの残糖が感じられることもあり、軽やかさと飲みやすさが特徴的です。
収穫は10月に手摘みで行われ、ブドウは房ごと丁寧に圧搾。自然発酵はステンレスタンクで4~12週間かけて行われ、澱とともに7か月熟成することで、ワインに複雑さと深みを加えています。冷涼な柑橘系の香りと黄土由来の温かみのあるフルーツの香りが、ワインの冷涼感と厚みの両方を引き立てています。
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
生産者ディヴァルト家について

ヴァイングート ディヴァルト(ディヴァルト家)- Weingut Diwald
オーガニック歴:1980年から
首都ウィーンからさほど遠くない静かで美しい自然が広がる場所にあります。息子マーチンを中心に栽培から醸造までを行っています。父のハンスはオーガニックに理解などない時代(1980年)から実践しており、「もし、オーガニック栽培ができないという人がいるなら、たとえ一部でもチャレンジしてみるべきです。誰でも除草剤は必要ないと知っています。ただそれが便利だからというだけなら私には必要ありません」と、言います。心がけているのは、酵母、酵素、栄養分といったものは一切加えず、可能な限りピュアなワインを造ること。ディヴァルト家で手を加えるといえば、温度調節くらいです。その土地特有の、地球に根ざしたワイン造りを目指しています。
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