味わい
~希少な品種が生み出す見事な調和~
トスカーナの土着品種をこよなく愛する生産者のロベルトさんが特に気に入っている、マルヴァジア ネーラのワインです。
グラスに注いだ瞬間に立ちあがる濃厚な赤い果実の香り。イチゴ、カシス、ブルーベリー、プルーン、チェリーをすりつぶして絞ったかのような凝縮したエキス感。これらの濃厚なフルーティさに、わらや土のニュアンスが上品にかつ複雑に混ざり合って、見事にアロマが調和しています。
口に含むと芯の通った酸味が広がり、その後落ち着いたタンニンを感じます。タンニン自体はしなやかなテクスチャーですが、舌が程良く引き締まるような感覚が長く残り、ゆっくり滑らかな曲線を描いて落ち着いていきます。
味わいはドライですが、フルーティなアロマと酸味、タンニンのバランスが良いため最後までまろやかな余韻を楽しむことができます。抜栓後、二日目、三日目と徐々に風味とテクスチャーが変化していく様子を楽しめます。
樹齢60年にも及ぶ、何代も続いてきた選ばれたマルヴァジアネーラを約3週間に及ぶピサージュと呼ばれる醸造方法で品種のポテンシャルを最大限に引き出した特別なワインです。
*生産本数:900本
*SO2(二酸化硫黄)無添加商品
ワインに合う料理
肉料理、チーズ
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
生産者モレッティ家について

ポデーレ カサッシア(モレッティ家)- Podere Casaccia
オーガニック歴:2009年から
トスカーナ州のフィレンツェから車で30分ほどの小村、スカンディッチにあります。標高80~160mで、40%の粘土質と35%のローム層に25%の砂利が混ざり合う土壌です。モレッティ家は代々兼業農家を営んでおり、現当主のロベルトは医師として週3日働き、残り4日全てをぶどうに注いでいます。2005年からは妻のルシアが加わり、それと同時にビオディナミ農法に興味を持ちはじめました。ビオディナミがオーガニック農業と深く関わっていることを知り、2009年に認証を取得しました。これ以上地球を汚染せず、健康的で美味しい食事をし(彼らの食事はほぼ自給自足です)、後世によりよい世界を残してゆければと思っています。他のどのワインも持たない特別な個性のあるワインを造るため、土着品種のみを使ったワイン造りをしています。ほとんどの場合、品種ごとに分けて醸造し、無濾過、無清澄です。数年前より二酸化硫黄の使用もやめました。