味わい
~大切にしたくなる繊細なアロマと味わい~
プニテッロは生産性が低く、姿を消しつつあるトスカーナの古代品種です。ポテンシャルとパワーが非常に高く、アロマや味わいに特徴があります。
グラスに注ぐと、すぐに漂ってくるリッチなアロマ達は、お酒に漬け込んだチェリー、熟れたラズベリーやブルーベリーなどの果実香から始まり、ほのかにバルサミコ酢や革製品などを思わせるニュアンスが香りに複雑さをもたらします。
デリケートワインなので、グラスは思いっきり回して一気に空気を含ませずに、静かに立ち上がってくる香りを愉しむのがおすすめです。
口に含むと、ボリュームある酸味を感じますが、果実本来の甘みとタンニンのバランスが良く、酸との調和がとれているため、最後まで味わいが崩れません。ゆっくり深く味わうと、フレッシュベリーやほのかな皮の香りが口内に漂います。
時間をかけてアロマと味わいを最大限に愉しみ、ゆっくりと味わっていただきたい1本です。
*生産本数:400本
*SO2(二酸化硫黄)無添加商品
<プニテッロという品種について>
プニテッロはイタリア語で「小さな拳」という意味です。この品種は房が全体的に小さく、まるで拳の様な形をしているためです。生命力は強いのですが、房が小さく生産性が低いため、栽培する生産者が減ってしまいました。房が小さいため、糖度やポリフェノール類などの成分が非常に多いです。最大48時間低温浸漬と約3週間に及ぶピザージュ(櫂入れ)を行うため、味わいに深みを出すエキスを最大限に抽出しています。そのため、少量でもパワフルな印象を与えてくれます。
ワインに合う料理
肉料理、チーズ
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
生産者モレッティ家について

ポデーレ カサッシア(モレッティ家)- Podere Casaccia
オーガニック歴:2009年から
トスカーナ州のフィレンツェから車で30分ほどの小村、スカンディッチにあります。標高80~160mで、40%の粘土質と35%のローム層に25%の砂利が混ざり合う土壌です。モレッティ家は代々兼業農家を営んでおり、現当主のロベルトは医師として週3日働き、残り4日全てをぶどうに注いでいます。2005年からは妻のルシアが加わり、それと同時にビオディナミ農法に興味を持ちはじめました。ビオディナミがオーガニック農業と深く関わっていることを知り、2009年に認証を取得しました。これ以上地球を汚染せず、健康的で美味しい食事をし(彼らの食事はほぼ自給自足です)、後世によりよい世界を残してゆければと思っています。他のどのワインも持たない特別な個性のあるワインを造るため、土着品種のみを使ったワイン造りをしています。ほとんどの場合、品種ごとに分けて醸造し、無濾過、無清澄です。数年前より二酸化硫黄の使用もやめました。