シーネフェッレ ロザート ロゼ｜自然を極めたロゼワイン

イタリア・トスカーナ州のマヴィ生産者モレッティ家は、ワイン造りにおいて一切二酸化硫黄(SO2)を加えません。SO2は、殺菌作用や酵母の働きをコントロールする作用、酸化防止などの役割があり、ワインの品質を安定させるために一般的に使用されます。

しかし、モレッティさんは「ナチュラルなワインを造りたい」という強いこだわりから、無添加でワインを造っています。

私がこのロゼワインを初めて口にした時、衝撃を受けました。「こんなにも独特な風味を持ちながら、美味しく、グラスを誘う魅力があるロゼワインは初めてだ！」と感じたのです。

ロゼワインは、一般的にはクリアな色合いで淡麗辛口のものが多く、マヴィで取り扱っている他のロゼワインもすっきりとした味わいが特徴です。

しかし、シーネフェッレ ロザート ロゼはまるで飲む人の経験を試すかのように個性的。自然そのものを味わっているような雰囲気さえあります。
桃やプラムの甘酸っぱい果実の香りに、セージやゼラニウムを思わせるハーブ、スモーキーなミネラルの香りが漂います。そして、口に含むと、もぎたてのフルーツをかじったようなみずみずしい果実味と生き生きとした酸味が印象的です。

このワインは、イタリア・トスカーナ地方で栽培されるサンジョヴェーゼとカナイオーロという品種を使い造られており、濾過もされていないため香りや味わいに個性がありますが、飲み口にはまるで身体にしみこむような心地良さも感じます。

ワインを飲み始めたばかりの方には少し慣れない味わいかもしれませんが、玄人向けの味わいと言えるでしょう。しかし、このワインだからこそ伝わる魅力を、きっと楽しんでいただけると思います。