The Séguin family
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コニャック地方はフランス西部、ボルドーの北部に位置し、白ワインを蒸留して造る芳醇なブランデー「コニャック」で世界に名を馳せる地域です。石灰質の土壌と温暖な海洋性気候が特徴で、特にコニャックと白ワインの原料になるユニ・ブラン種が多く栽培されています。
セガン家のドメーヌと畑は、コニャック市街から17kmほど北西にあるヴィリャール・レ・ボワという村にあります。静かで穏やかな場所で、傾斜はほとんどなく、周りも見渡す限りぶどう畑の続く地域です。
黒ぶどう用の畑として5ha、白ぶどう用の畑として15haを管理しており、うち80%がコニャックになります。
オーガニック歴:認証は1982年から
セガン家に訪問させていただいた際に、農薬などを使用する慣行農業の話になったことがあります。現在は引退されたローラン・セガンさんは、少し冗談を言ったりはするものの、普段は非常に寡黙な方でしたが、その時はまるで別人かと思われるほどに、どれだけ農薬が危険なもので、使用したら水や大地、環境そのものに多大な影響を及ぼすということをものすごく熱心に語られた姿が忘れられません。
セガン家は何世代も続く農家で、オーガニック認証を得ることを決めた理由は自然と顧客のことを考えてということですが、ローランさんのコニャックやワイン造りを目の当たりにすると、自然への敬意とその自然から生み出される製品をお客様に届けるというシンプルな行為に、余計なものは一切必要ないのだという信念をもっておられることを実感します。
「ぶどうの仕上がりは、その年、その年によって違うのだから、できあがるワインやコニャックの味が毎年同じわけがないだろう?どうして同じである必要があるの?」と答えてくれたローランさんは、まさに根っからのオーガニックな人です。
その姿勢は、跡を継いだ娘のカリンさんにも受け継がれており、これまで両親がやってきた仕事を大切に積み重ねています。
土壌は石灰質で、粘土部分と砂質の部分とがあります。平地で、気候は温暖な大西洋岸気候ですが、近年は気候変動の影響も受けており、竜巻などの被害があった年も。
雑草管理のため、必要に応じてトラクターで耕す。近隣の畑と比べるとふかふか度合いがまるで違う。