House of Briard
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シャンパーニュ地方は、フランス北東部、パリから東に約150kmの辺りに位置します。冷涼な気候とチョーク質の土壌が特徴で、ブドウに高い酸味とミネラル感を与えます。主にピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネが栽培されています。
ブリアール家は、ぶどうの栽培からワインの醸造、瓶詰までを一つの農家で手掛けるレコルタン マニピュラン(RM)です。シャンパーニュの生みの親、ドン・ペリニヨンが眠る修道院の建つオヴィレ村にドメーヌと畑を持ちます。オヴィレ村は丘の側面に位置し、マルヌの谷を見下ろしています。
ブリアール家の畑は、このオヴィレ村の16の区画に合計4haのぶどう畑をもち、1960年代からオーガニック農業に取り組んでいます。
オーガニック歴:1970年(スタートは1960年代から)
ブリアール家のオーガニックの歴史は古く、現当主であるヴァンサンのご両親、ジャンさんとエレーヌさんが「オヴィレに存在するこの小さな宇宙のようなありとあらゆる生命に全てを委ねられるよう、ぶどう作りの基本に立ち返ろう」と、持続可能な農業に目覚めたところからスタートします。それが1960年代のこと。当時の世の中は、むしろ化学農業まっしぐらの時代、完全に逆張りの第一歩でした。
ジャンさんは、「まあ私はあまりにも楽観主義者だったから、(化学農業という抵抗勢力に)降伏しなかったんだ。」と語ります。そのジャンさんの取り組みがヴァンサンに着実に受け継がれ、そして今は彼の娘であるフロランスとそのパートナーのアントワーヌへと繋がって、親子三代で続くオーガニックシャンパーニュのパイオニアとして、今に至ります。
「オヴィレはこんなにも多様な自然に満ちていて、そこに敬意を払ってその自然とともにぶどうを育て、そのぶどうを生かしたシャンパーニュを造っているからこそ、ブリアール家の数々のキュヴェは可能性に満ちている」と若き三代めたちは祖父母や両親のオーガニックを貫いた選択を誇りに思っています。
石灰質の土壌です。斜面にぶどう畑が並ぶシャンパーニュ地方では、近年の気候変動による大雨などの際、除草剤を使用している畑では地滑りや表土の流出が問題になっていますが、オーガニック農業で50年以上やってきたブリアール家の畑では、そのような心配は一切ありません。