リオハの高地で栽培されたテンプラニーリョを100%使用し、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)で醸造された1本。イチゴやラズベリー、スミレ、キャンディやバナナの香りが華やかに広がり、まるでグラスの中に果実が弾けるような印象です。アルコール度数約14%と高めで飲みごたえはしっかりありつつ、チャーミングでキュートなアロマとのギャップが実に魅力的。タンニンはややグリップがあり、舌触りも良好。カジュアルなワインとしてはもちろん、ワイン愛好家にも良い驚きをもたらす一本です。
ワインの詳細
- タイプ: ミディアムボディ(中重口)
- 産 地: スペイン・リオハ
- 生産者: メンドーサ家
- 内容量: 750ml(フルボトル)
- 品名:果実酒
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味わい
~商品担当のお気に入り!チャーミングさとパワーのギャップが印象的な赤~
深みのある紫がかったルビー色。若々しくヴィヴィッドな印象も感じられます。
スミレやラズベリー、イチゴなどのフレッシュな赤系果実に、マセラシオン・カルボニック由来のキャンディやバナナ、メロンといったチャーミングなアロマが華やかに広がります。
味わいはドライな仕上がりながら、口中を包むような果実味と、約14%と高めのアルコールを感じさせるふくよかさ。
酸はやや穏やかで、タンニンは舌にしっかりと残ります。軽快でチャーミングなアロマと力強いボディのギャップが魅力的。
初心者からワイン愛好家の方にも、「刺さる」1本です。
ぶどう品種(品種名のクリックで各品種の説明ページへ)
チリメンド:ワインが記憶を宿す場所
「チリメンド」にはメンドーサ家にとって特別な思い出があるワインのひとつです。
幼い頃からぶどう栽培に携わっていたドン・アンヘル氏は、生涯をかけて土地を愛し、慈しみながらぶどう畑で働き続けました。
メンドーサ家の畑の中でも高地の斜面に位置する彼の畑では、フレッシュで果実味あふれる、典型的なテンプラニーニョが実りました。
2004年に、そのひときわ特別な畑のぶどうから造られたのが、のちのチリメンドとなるワインです。
ドン・アンヘル氏と、彼の親友であり、メンドーサ家の創業者でもあるドン・アントニオ氏は、畑のテンプラリーニョを用い、マセラシオン・カルボニック製法で、フレッシュな若いワインを造りました。
その初ヴィンテージは名誉ある「リオハ最優秀若手ワイン賞」を受賞。しかしその年、私たちはドン・アンヘル氏を失いました。
彼の人生、仕事、そして友情に敬意を表し、私たちはこの若いワインの名前を改めることにしました。この物語が始まった、あの畑の名「チリメンド」を冠したのです。
ドン・アンヘル氏の彼の想いが今でもこの畑のひと房ひと房のぶどうに息づいて、今もなお、最高の品質のぶどうを届けてくれています。
1杯のグラスに、友情と大地、そして今も生き続ける遺産の物語が満ちているのです。
(メンドーサ家 エステラからのメッセージ)
ワインに合う料理
ラムチョップ、ミートボールのトマト煮込み
生産者メンドーサ家について
カスティーリョ デ メンドーサ(メンドーサ家) - Castillo de Mendoza
オーガニック歴:2000年から
メンドーサ家は、スペイン北部リオハ・アルタ地方でシエラ・カンタブリア山脈とエルバ川の恵みを受けた理想的な環境でぶどうを育てています。標高約600mの畑は昼夜の寒暖差が大きく、果実味と酸のバランスに優れたぶどうを生みます。北と南に35haの畑を持ち、ぶどうの中には樹齢100年以上になる古樹も。畑は石混じりの痩せた石灰質粘土質で、ぶどうは地中深くに根を張り、小粒で凝縮感ある果実が実ります。
2000年からオーガニック農法に転換し、土地と人々の「ケア」が信条。生物多様性を大切にしながら、電力は100%ソーラー発電、またワインの資材も環境に配慮したものを採用しています。
栽培は芽かきや房数調整など丁寧な手作業を行い、収穫は全て手摘み。畑と醸造所で二度の厳格な選果にこだわります。岩盤を掘り抜いたカーヴで静かに熟成。カジュアルに楽しめるワインから、こだわり抜いたトップキュヴェまで、幅広いタイプのワインが楽しめます。
マヴィのワインは全て無農薬、無化学肥料、無除草剤で3年以上栽培し、遺伝子組み換えを使っていないぶどうから造られ、全て公的に認められた第3者機関の認証を取得しています。
選定基準についてはマヴィのオーガニックワインをご覧下さい。