ワイン産地特集「スペイン編」

スペイン ワイン特集

スペインワインについて

スペインの位置

スペインの位置

スペインは南欧のイベリア半島にあり、地中海性気候と太陽の恵みを受け、ぶどう栽培に適した地域です。ぶどうの栽培面積は世界一で、ワインの生産量もイタリア、フランスに続いて第三位と世界有数のワイン生産国です。

リオハの赤、カタルーニャのカヴァのほか、アンダルシアのヘレス(シェリー)も有名です。照りつける太陽の日差しに夏は40度を超える地方もあり、その暑さから逃れるためにシエスタ(午睡・昼寝)の文化が生まれました。

太陽の恵みをぎゅっと凝縮したスペインワインをぜひ一度お試しください。



スペインワインのポイント

スペインワイン

スペインワイン

1.ぶどう栽培に適した環境

スペインは東部と南部が地中海性気候、中央の高原部が大陸性気候と、日照量に恵まれ大きな寒暖差など、ぶどう栽培に適した気候です。

2.樽熟の赤ワイン

スペインワインといえば、太陽の恵みを受けた濃い赤ワイン。樽熟成の期間によって呼び方も定められています。

3.シャンパーニュ製法で造られるカヴァ

カタルーニャを中心に、シャンパーニュと同じ瓶内二次製法で造られるスパークリングワイン「カヴァ」も有名です。

4.地場品種を生かす先進的なワイン造り

かつてスペインワインといえば、リオハなどの高級ワイン産地以外は「安価なテーブルワインや工業用のバルクワイン」というイメージがありましたが、近年は地場品種を生かして高品質なワインを造る先進的な生産者に注目が集まっています。


1.スペインのワイン生産地

スペインは、ほぼ全土でぶどう栽培がおこなわれていて、太陽の恵みを受けて凝縮したぶどうから果実味の豊かなワインが造られています。


マヴィのスペインワイン生産者の地域と特長

アンダルシア州

スペインの生産地

スペインの生産地

アンダルシア州はスペインの最南部に位置し、コルドバの歴史地区やセビリアの大聖堂などの世界遺産もあります。またフラメンコや闘牛の発祥地でもあり、観光地として人気の高い歴史深い州です。歴史の中で、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の影響を受けてきた地域でもあり、コルドバのメスキータなどの建築物や食文化にもその多様性が現れています。

アンダルシア州とその周辺では世界三大酒精強化ワインのひとつである「シェリー」も造られています。

アンダルシア州コルドバ県にあるモンティリャという地域では、シェリーの主な産地であるへレスに比べて、糖度が高いぶどうができるためシェリータイプのワインでも酒精強化をせずに造る場合があります。マヴィの生産者ネヴァドさんもその一人。酒精添加をしない辛口シェリータイプのパリドドラドは、食前酒としてそのままはもちろん、バルで楽しむおつまみメニューと相性抜群です。また、低速遠心分離法で丁寧に採油されたオリーブオイルは力強く香り高い逸品。この地方の定番朝食メニュー、パンコントマテだけではなく、そのままチーズや生ハムにかけたり、揚げ物、炒め物に使ったりと、ありとあらゆる場面で大活躍しています。

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カタルーニャ州

スペインの生産地

スペインの生産地

カタルーニャ州はサグラダ・ファミリアなどの世界遺産があるバルセロナを州都とし、ローマ時代より一大ワイン産地としてスペインワインを牽引してきた地域です。生産されるぶどうの約7割が白ぶどうで、カヴァと呼ばれるスパークリングワインが有名です。

バルセロナから車で1時間ほどの場所にあるバルトラ家では、現地では幻となった品種マルヴァジア デ シッジェスのワイン造りに取り組み、その貴重さはスローフード協会からPresidio(日本では「味の箱舟」と呼ばれる)賞も受けるほど。グランヴァンに匹敵する、存在感のあるワインです。そのほか、フレッシュながらしっかりした飲みごたえのあるペネデス白や、凝縮感のあるペネデス 赤など、スペインの眩しい太陽をいっぱいに浴びたぶどうを感じられるワインを楽しむことができます。

また、ペネデスの中でも最も標高の高いマンデオ高原でカヴァを造るビベス家は、工業的で画一的な大量生産品のカヴァではなく、自分たちが住む土地のぶどう品種の特長を最大限に引き出した「自分たちだけのカヴァ」を理想とします。そのためになるべく人の手を介入させず、余計なものを添加せず、自然のバランスを大切にしながら、ワインそのものが望んでいる本来の味を表現することを心がけています。

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バレンシア州

スペインの生産地

スペインの生産地

ぶどうや米、オレンジなどの生産が盛んなバレンシア州。大聖堂などがある旧市街と、芸術都市などの近未来的な建造物がある地域が対照的に存在しています。

ワイン造りでも新旧入り混じる特徴があります。以前は工業的なブレンド用のバルクワインや、安価なテーブルワインのイメージが強く、ワイン産地としての知名度はあまり高くありませんでした。しかし近年は地場品種などに注目し、現代的な醸造技術を取り入れ高品質なワインを造る生産者も増えてきています。

バレンシアの内陸でワインを造るコティーノ家もその一人。飲みやすいデイリーワインだけではなく、樹齢60年以上の古樹ぶどうを使ったプレミアムなワインや、地場品種のボバルなどを使ったワイン造りに挑戦しています。

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2.樽熟の赤ワイン

赤ワイン

赤ワイン

太陽の恵みを存分に受けるスペインでは、凝縮したぶどうを使った濃い赤ワインの生産が盛んです。

スペインワインは熟成の度合いによってそれぞれ等級があります。

Joven(ホベン)…スペイン語で「若い」という意味で、樽熟成をしていないフルーティなタイプ。

Roble(ロブレ)…スペイン語で「オーク」という意味で、樽で3~5ヶ月熟成したタイプ。

Crianza(クリアンサ)…スペイン語で「育成」という意味で、赤ワインは24ヶ月、白とロゼは18ヶ月以上熟成させます。それぞれ熟成期間のうち6ヶ月以上は樽熟成です。

Reserva(レゼルヴァ)…スペイン語で「貯蔵」という意味で、赤ワインは36ヶ月以上、白とロゼは18ヶ月以上熟成させます。熟成期間のうち赤ワインは12ヶ月以上、白とロゼは6ヶ月以上は樽熟成です。


3.スペインのスパークリングワイン「カヴァ」

カヴァ

カヴァ

スペインではシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られるスパークリングワイン「カヴァ」も有名です。

主な生産地はカタルーニャ州ペネデスですが、アラゴンやバスク、バレンシア州などで159の自治体がカヴァの範囲として認定されています。カヴァ(cava)という名前は洞窟を意味し、ワインを熟成させるカーヴに由来します。

すっきりとした辛口のものが中心のカヴァですが、ビベス家のように1本1本手作業で澱抜きを行う工芸品のようなカヴァや、コティーノ家のように熟成させたリッチな味わいのカヴァレゼルヴァなど、高品質なカヴァも登場しています。


4.地場品種から生まれる高品質ワイン

スペインワイン

スペインワイン

スペインワインといえば、リオハなどの高級ワイン産地以外は長年「安価なテーブルワインや工業用のバルクワイン」という印象がありましたが、近年は地場品種を生かして高品質なワインを造る先進的な生産者に注目が集まっています。

バレンシア州では、主にブレンド用の品種として栽培されていたボバルの魅力に着目し、高品質なワインが次々と誕生しています。


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マヴィのスペインワイン生産者

ネヴァド家/スペイン・アンダルシア

ネヴァド家

ネヴァド家


ボデガ ゴメス ネヴァド

アンダルシア州コルドバ北部。メスキータやアルカサルなどの歴史遺産があるコルドバの市街地から車で約2時間、人口3700人ほどの小さな村ビジャビシオサにネヴァド家の畑と醸造所があります。乾燥した温暖な気候の下、1870年からワイン造りを続け、1988年にアンダルシア州で第一号のオーガニック認証を取得。オリーブとワインを栽培・生産し、農家民宿も経営しています。

ネヴァド家のワインの特長はなんといっても酒精強化を一切行わずに造るシェリータイプ。ネヴァド家がるシエラモレラの地域では、糖度の高いぶどうができるため発酵の際にアルコール度数が高くなり、また樽熟成しているうちに水分が抜けるため最終的には15~18度の高いアルコール度数のワインに仕上がります。


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バルトラ家/スペイン・カタルーニャ

バルトラ家

バルトラ家


ベガ デ リベス

1540年から続くワイン農家で、現当主のエンリックで20代目。ドメーヌの周辺にはローマ人やアラブ人が残した遺跡が見られます。オーガニック認証は、スペインでのオーガニック認証が始まった直後の1981年に取得しました。

近くには自然公園もあるぶどう畑は、様々な種類のハーブ、松やオリーブ、キャロブの木などが自生しており、生物多様性を大切にしています

エンリックは国費留学生として、アメリカの大学で醸造学を修めた努力家。スローフード協会員でもあり、現地では幻となった品種「マルヴァジア シッジェス」の栽培に取り組み、高品質なワインを手掛けています。


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ビベス家/スペイン・カタルーニャ

ビベス家

ビベス家


マス デ ラ バセロラ

スペイン・カタルーニャ州のワイン産地ペネデスの西北端に位置し、ペネデスの中では一番標高の高いマンデオ高原の山間部にあるビベス家。人口100人という小さな村で、ぶどう農家は15軒。そのうちの13軒がオーガニック農法を行っていますが、ビベス家以外はぶどうを大手ワインメーカーに売るだけで、ワイン造りはしていません。

ビベス家は、1869年からワイン造りをしていましたが、当主のジュアンさんの祖父の代に醸造施設をリニューアルし、1987年からカヴァを造り始めました。1997年から本格的なオーガニック栽培に取り組み、2003年に認証も取得。

ビベス家では、ワインの注文が入ってから一つ一つの瓶を手作業で澱抜きし、出荷します。その理由は何よりもフレッシュなワインを楽しんでもらいたいから。大手メーカーの大量生産品とは異なるまさに工芸品のようなカヴァです。


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コティーノ家/スペイン・バルセロナ

コティーノ家

コティーノ家


アランレオン / モンテサンコ

太陽が強烈に照り付けるバレンシアの乾燥した大地で、バレンシアの名門一族コティーノ家のパコとマリアの夫婦が、1927年から続くワイナリーを買い取り、2003年からオーガニックワイン造りをスタート。

普段使いしやすいデイリーワインのほか、地場品種のボバルや、樹齢60年以上の古樹ぶどうを使った高品質のワイン造りにも取り組んでいます

全てのワインは、ラベルに点字が採用され、また清澄に動物性由来の物質を使わないヴィーガンフレンドリーでもあります。


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スペインワインと楽しむグルメ

スペインの料理

スペインの料理

スペインでは1日に5回食事をとるといわれています。

朝は軽くコーヒーとパンなど、その後12時頃に軽食、ランチは大体昼14時頃からで一日の食事の中で一番しっかりとることが多いようです。夕方19時頃に軽くバルなどで軽食やおやつをつまみます。

というのも、スペインの標準時は東のドイツやフランスと同じものを採用しており、ずっと西のほうにあるスペインでは日没が遅くなるため、夕食も22時から23時頃にとるのが一般的。

レストランも夜の20時頃からでないとオープンしていません。深夜0時頃になっても、大人たちが食事を取っているバルの前の広場などでは、小さい子供たちが大勢遊んでいる光景を見かけます。日本ではなかなか信じられませんが、スペインではごく当たり前のことなのです。


タパス

タパス

スペインは海の幸、山の幸に恵まれ、素材を生かした料理が多く見られます。山間部ではどんぐりを食べて育ったイベリコ豚の生ハムやチョリソーなどの肉加工品や、それらを使ったレシピが豊富です。

また、オリーブオイルも有名でいろいろな料理に使われています。スペインではオリーブオイルを食材や料理に直接かけて食べることも多く、サラダはもちろんのこと、チーズや生ハムなどにも調味料のようにかけていただきます。

また、スペインの食文化を語る上で欠かせないのがバル文化です。バルでは朝から晩までメニューを変えて1日中(昼休みがある場合を除き)軽食が楽しめます。人気店では、夕方から深夜にかけて、タパと呼ばれる小皿の料理をつまみながらシェリー酒やビール、ワインなどを楽しむ人々であふれています。このタパを食べながらお酒を軽く楽しむスタイルは、「タパオ」という動詞にもなっています。大抵は1軒にとどまらず数軒の店を回ります。看板メニューをつまんでさっと次の店へ移動し、活気のあるなかでおしゃべりを楽しむ、なんとも粋な文化です。


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スペイン ワイン

おすすめ人気ワイン

ソロ 赤

・商品番号:71005
・生産者:コティーノ家
(スペイン・バレンシア)
・合う料理:赤身の肉料理やハードタイプのチーズ、ソーセージなど

スペイン・バレンシアで造られた樽熟成のニュアンスが人気の赤ワイン。華やかな果実香にラベンダーやミネラルも混ざり合う複雑な香り。豊かな果実味と樽からくるバニラの風味、ミネラル感。すべての要素がバランスよく調和しています。

商品詳細

ペネデス 白

・商品番号:48002
・生産者:バルトラ家
(スペイン・カタルーニャ)
・合う料理:たこのマリネ、チキンサラダ、魚介のフリット、キッシュ、魚介の塩炒め、えびしゅうまい、海老しんじょう、野菜かき揚げなど

スペイン・カタルーニャ地方のバルセロナに近い銘醸地ペネデスで造られた辛口白ワインです。ソーヴィニヨンブランを使っており、フルーティさと程よい熟成感が楽しめる味わい。フレッシュながらインパクトもあり、パエリアやチキンソテーなどのお料理にも合わせられるオーガニックワインです。

商品詳細

ソロ カヴァ ブリュット 発泡

・商品番号:71007
・生産者:コティーノ家
(スペイン・バレンシア)
・合う料理:アペリティフにそのまま、タパス、ピンチョスなど

飲みやすい辛口のスパークリングワイン。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵のカヴァで、マカベオ、シャルドネを使って爽やかに仕上げています。青りんごや洋梨を思わせるフルーティさがあり、1口目から美味しいと感じる素直な味わいです。

商品詳細

パリド シェリータイプ

・商品番号:38004
・生産者:ネヴァド家
(スペイン・アンダルシア)
・合う料理:オリーブなどのタパス、魚介類のフリット、生ハム、ハードチーズ、和食など

辛口シェリータイプのワイン。5年以上の樽熟成の間に水分が抜けるため、アルコール添加をしていなくても15度以上と高いアルコール度数になります。パリド(淡い)の名前の通り、藁のような黄金色と、シャープな端麗辛口の味わいが特徴です。

商品詳細



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