コティーノ家

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    コティーノ家の産地情報

    スペイン・バレンシア

    バレンシア地方は、スペイン東部に位置し、地中海に面した温暖な気候と美しいビーチで知られています。バレンシア市は、オレンジやパエリアの発祥地としても有名で、豊かな食文化と歴史が息づく地域です。また、年間を通じて多くの祭りが開催され、活気にあふれた観光地としても人気があります。

    ワイン産地としてのバレンシア地方は、多様なブドウ品種とスタイルが特徴です。白ワインは、地元品種マカベオやモスカテルから作られるフルーティーで香り高いワインが人気です。一方、赤ワインは、ボバルやテンプラニーリョなどが使われ、豊かな果実味とスパイシーな風味が楽しめます。

    コティーノ家のドメーヌと畑

    バレンシアから北西へ車で1時間ほどの高原地帯にある小さな村ロスマルコス。その村はずれに、コティーノ家がワインを造る「アランレオン」の醸造所があります。
    コティーノ家では奥様のマリア サンチョさんがワイン造りの中心です。マリアはバレンシアの大学で農業を学び、ワイン造りの道に進むことを決心しました。

    ぶどう畑が広がる地帯で、大半は収穫したぶどうを大手メーカーに納めるだけの農家ばかりでしたが、この村唯一の自家醸造を行うワイン農場を、2000年にコティーノさんが購入しました。
    コティーノ家では2つの農場を持っており、ひとつはここアランレオン、もうひとつはアランレオンから車で20分ほど離れたところにある「モンテサンコ」です。

    2つの醸造所があるウティエル・レケーナという地域は標高700mの高原で、寒暖差が激しい内陸性の乾燥した気候のため、ぶどう栽培にとてもよく向いている土地です。

    建設業も営むコティーノさんは、元々の醸造所の建物の原型を生かしながらも、よりワイン造りに適した環境を作り上げました。

    全てのラベルに点字を採用したり、清澄に使用するたんぱく質も植物由来のみにしたりと、より幅広い人たちがワインを楽しめるように尽力しています。

    オーガニックへの取り組み

    オーガニック歴認証は2003年より

     

    コティーノ家で栽培している主なぶどう品種

    白ぶどうマカベオ、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、モスカテル(ミュスカ)

    黒ぶどう:ボバル、テンプラニーリョ、カベルネソーヴィニヨン、ムールヴェードル、シラー

    コティーノ家のワインづくり

    畑の土壌

    アランレオンのぶどう畑から望むのはクエンカ山脈の国立公園で、ここは国際機関のUICNによって自然保護地区に認定された美しく自然豊かな場所です。


    標高約700mにあるぶどう畑は日当たりもよく、夏場は日中30-35℃にもなりますが、夜は15℃まで下がるため、ぶどうにとって好ましい温度差が生まれます。
    海から離れた内陸性気候でとても乾燥し、凝縮したぶどうが作られます。

    土壌は粘土石灰質。
    この土地の主な品種は赤はボバル、テンプラニーニョで、白はマカベオ・ブランです。

    栽培方法などの特徴

    ベト病対策のためのボルドー液は使わず、必要なときにわずかな硫黄のみを使用しています。

    モンテサンコは標高約800mとアランレオンよりも100m標高が高く、さらに乾燥した痩せた土壌で、生産量は落ちますが、より凝縮したぶどうを産み出します。


    また2017年からビオディナミ農法を採用して、畑の生態系環境がさらによくなってきたので、ゆくゆくは硫黄なども使わずにぶどうを栽培するのが目標とのこと。

    収獲はぶどうの成熟具合を見ながら8月下旬から10月にかけて全て手摘みで行い、とくにボバルはよく熟したものを使うために一番収穫を遅らせます。

    醸造方法などの特徴

    収獲したぶどうは破砕しながら1つめのセメントタンクに投入され、発酵が進むと地下にある樽やステンレスタンクへ移して、ブレンドや熟成を行います。

    これは「グラビティフロー」という、醸造の過程で重力に従って上から下に果汁やワインを動かすことができる仕組みです。

    ポンプなどの動力も最低限で済むため、ワインにも環境にも負担が少ないのが特徴です。

    生産者メッセージ

    生産者から日本の皆さまへ

    私たちの地域は、スペインの中で長い歴史を持ちながらも未だ知られていないスペインのワイン産地です。昔ながらの地場品種を使い、丁寧に造られた私たちのオーガニックワインの魅力を発見し、楽しんでください!

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