2026年新年は花火で明ける|ローマより

Jan 5, 2026

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

マヴィは28回目の新年を迎えることができました。支えてくださる多くの皆様に感謝申し上げます。

本年も変わらずに本物のオーガニック生産者の想いをお届けしてまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

※動画を再生すると音が出ます

ローマの新年は花火でFelicità!

クリスマスから新年のローマは花火。

日本のように時間が決められて花火大会が開かれる訳ではなく、あちこちの路上で、駅前でもバスターミナルでも、いたる所で無秩序に打ち上げられる。

夕方から夜中はもちろん、昼間も未明も、休まる時がない。もちろん危険だし迷惑だろうが、若いローマっ子たちは躊躇しない。

おそらくは禁止されている。ニュース番組では特集が組まれ、警察が取り締まると警告を出している。だが、きっと単なるパーフォーマンスで、その振りをしているだけなのかもしれない。

普段から仕事中でも仲間とのおしゃべりを楽しんでいる警官たちが、ローマの風物詩を取り締まるような野暮はするはずがないだろう。

そんな散発的なゲリラのようだった花火が、集中砲火になるのは大晦日の夜中の12時のカウントダウンだ。市内、郊外を問わず、いや、そこら中のマンションのテラスや屋上からも、大音響で打ち上げられる。

テレビでは往年の歌手達がカンツォーネを次々と歌い、ちょうど日本の紅白のように新年を迎える。圧巻はFelicità、80年代の名曲をイタリア国民誰もが大声で歌ってる。

教会の鐘の音は響かないから、除夜の鐘はないらしい。

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肌で感じる円安

ここ数年来の円安は日本を一等国の座から引きずり降ろし、物価高騰と消費不況をもたらしている。ヨーロッパではユーロ高傾向もあり、何を買うにも高過ぎて躊躇してしまう。

ローマで生活するだけならば、不要不急な出費ををしないよう自分に言い聞かせれば、まだ何とか我慢できないことはない。

しかし、ワインの仕入れは本当に厳しい。仕入れなければマヴィは売るワインが底をつき、廃業せざるを得ない。その上コストが増える分を値上げすれば、購買力が落ちた日本の市場では売れなくなる。

この負の連鎖は一日も早く終わらせなければ、マヴィだけではなく日本そのものが世界から落ちこぼれる。ヨーロッパでは英国が政治混乱からバラ撒き財政支出や減税を行って脱落したのだが、日本財政はさらにひどい。

日本は最貧国

僕が東京とローマで暮らし、ヨーロッパの視点で日本を見て常に感じていることを、東京とミラノを往来してまったく同じに感じた人がいた。

歴史研究家で音楽評論家の香原斗志さんが、デイリー新潮に書かれた記事「海外に行くと「日本は最貧国」だと痛感 いまや円が一人負け…回復の手立ては円高しかない」に明快な解説をされているので、ご一読をおすすめしたい。

デイリー新潮の記事

持続可能なマヴィを目指して

2026年、苦境の中で僕の目標はただ一つ、マヴィの存続だ。

これまで28年間経営してきて、まさかこんな目標を持つようになるとは、夢にも思わなかった。しかしこれが現実。

これまでの封印を解いて、全力で取り組むことだけしか残っていない。



田村プロフィール画像
田村 安(マヴィ代表)
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connetablie de Guyenne