ワイン産地特集「ローヌ編」

ロワール ワイン特集

ロワールワインについて

ロワールの位置

ロワールの位置

ロワール渓谷はパリの南西に広がる、フランス最長のロワール河流域のワイン産地です。

フランスでは北方に位置するワイン産地ですが、大西洋の影響を受けているため緯度ほど寒冷ではありません。土壌が多彩で、ワインの種類が多いのも特徴のひとつ。また、ボルドーのようなロワール地方全体に共通するアペラシオン(AOC)はなく、地区ごとのAOCになっています。主に4つの地区で赤・白・ロゼ・スパークリングと様々な種類のワインが生産され、どちらかというと安価で親しみやすいワインが多いのも特徴です。



ロワールワインのポイント

ロワール

ロワール

1.風光明媚な「フランスの庭」

フランス史の舞台で多くの王侯貴族が暮らしたロワール。川沿いには古城が点在し、その美しさから「フランスの庭」とも呼ばれています。

2.パリっ子御用達!?フレンドリーなワイン

ロワールは比較的安価で親しみやすいワインが多いのも特徴です。

3.4つのワイン生産地区

ロワールでは、ナント地区アンジュー&ソーミュール地区トゥーレーヌ地区中央フランス地区の4つの地区でワインが造られています。


1.風光明媚な「フランスの庭」

風光明媚な「フランスの庭」

風光明媚な「フランスの庭」

長きに渡りフランスの歴史の主舞台となったロワール。

カール マルテルがポワティエでイスラム教徒の西欧侵攻を防ぎ、シノンではジャンヌダルクが王太子シャルルの正当性を認め、オルレアンを開放。その古城アンボワーズではレオナル ド ダヴィンチが余生を送り、アンリ4世が宗教の自由を認めカトリックとプロテスタントの戦いを終わらせた勅令を発したのはナント。

歴史的に重要な街や古城が多く存在し、ワイン造りは王侯貴族や修道院を中心として発展しました。

ロワール川沿いの古城やワイナリーが点在する地域は観光地としても人気で、2000年にユネスコ世界遺産にも登録されました。


2.パリっ子御用達!?フレンドリーなワイン

パリっ子御用達!?フレンドリーなワイン

パリっ子御用達!?フレンドリーなワイン

マヴィ店主田村安がパリに住んでいた1990年代は、パリっ子が気軽に飲むものといえばロワールワインだったそう。パリに近い産地で親しみもあり、ブルゴーニュやボルドーに比べると価格も手頃なのがその理由。

近年では新進気鋭のオーガニックワイン生産者も多く、注目が集まっています。


3.4つのワイン生産地区

ロワール4つの地域

ロワール4つの地域

ロワールでは、ナント地区アンジュー&ソーミュール地区トゥーレーヌ地区中央フランス地区の4つの地区で様々な種類のワインが造られています。


ナント地区(Pays Nantais)
…大西洋の穏やかな海洋性気候の恩恵を受けた、フルーティでさわやかな白ワイン・ミュスカデの産地。ミュスカデには澱と接触させたまま寝かせたシュール リーという醸造法が適している。

アンジュー&ソーミュール地区(Anjou & Saumur)
…ワインの大半は白とロゼだが進化する赤(主にカベルネ)も見逃せない地区。テロワール(土壌)とミクロクリマ(微気候)により多種多様なワインが造られている。フルーティ、フローラルといったさわやかさが身上。ショヴァン家のドメーヌがここの地区。

トゥーレーヌ地区(Touraine)
…大西洋と大陸の影響を受けた非常に気候に恵まれており、ミクロ クリマやテュフォー(粘土・珪片岩/石灰質)の岩をくりぬいて作ったワインに最適なセラーもそのワインの品質に、その設備に恵まれた生産者にとっては、貢献している。ボワザール家のドメーヌがここの地区。

中央フランス地区(Centre-Loire)
…冬と夏の温度差の高い大陸性気候。主に単一品種のワイン。白が多いが、赤とロゼも造られている。サンセールの産地。


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マヴィのロワール生産者

ボアザール家/フランス・ロワール

ボアザール家

ボアザール家


ボアザール家

トゥーレーヌ地区。両親から受け継いだ9haの土地で、2人の息子が1996年からオーガニックでワイン造り。30代にワイン造りを始めた当初からクオリティの高さに注目が集まっていました。

造るワインの95%はフランス国内で販売し、それもほとんど消費者への直接に近い形(展示会、マルシェ、レストラン、ワインショップ)で販売しています。つまり彼らのワインは日本はもちろんフランス国外ではほとんど飲むことができない希少なもの。生産数もそれほど多くありません。フランス国内でも人気があるため、ドメーヌは常に在庫薄。

ラベルデザインは現代的でカジュアルな印象がありますが、どのワインにもエレガンスがあり洗練された仕上がりです。

ライフスタイルそのものがオーガニックで、ソーラーパネルで50%を自家発電したり、雨水を回収して25%を自家蓄水でまかなったり、無水式トイレを採用するなど、住居を含むドメーヌ全体で環境対策をしています。


>>ボアザール家のワイン一覧


ショヴァン家/フランス・ロワール

ショヴァン家

ショヴァン家


ショヴァン家

アンジュー&ソーミュール地区。2005年からオーガニック農業へ転換し、2008年に認証取得。ロワール原産で特にアンジューの特徴的な品種であるシュナン ブランの魅力を広めるべく、ドメーヌの土壌を限りなく反映したワイン造りを目指しています。

ロワールの白の代表品種「シュナン ブラン」はまさにこの地で誕生しました。ロゼは半甘口が有名でこちらはそのままアペリティフかロースハムなどの軽いおつまみとともに。白はさわやかで香り高くミネラル感たっぷりでコクがあり、こちらは魚料理はもちろん、ソースを使った白身肉(子牛など)のステーキとどうぞ。ロワールの赤の代表品種はカベルネフラン。複雑で濃密、魅力全開のフルボディ赤は、赤身肉(牛など)のローストやケバブがおすすめです。


>>ショヴァン家のワイン一覧


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ロワールワインと楽しむグルメ

ロワールの料理

ロワールの料理

ロワールの食は狩猟した肉(ジビエ)、海や河から獲れる新鮮な魚介類、フルーツ、野菜がふんだんに使われます。そしてなんと言ってもゲランドの塩が有名です。

サケ、キタカワカマス、スズキ、マス、イノシシ、シカ、キジ、きのこ類、チーズはナッティな山羊乳チーズ・ヴァランセはじめ多種多様。

トゥレーヌ地区の郷土料理である豚肉のリエットや、サラミ・ハム類などの豚肉加工品シャルキュトリ、テリーヌなども有名です。名産のプルーンを使った「豚ヒレ肉とプルーンのノワゼット」や、魚のすり身をムースに仕上げた「クネル ド ブロッシェ」などの名物料理があります。

デザートにはパイやペストリー菓子。特に生地と中身を上下逆にしてしまった失敗から生まれたタルト タタンやガトー ピティヴィエ(gateau pithiviers)と呼ばれるアーモンドクリームパイなどが有名です。


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おすすめロワールワイン

お料理が楽しくなる赤

・商品番号:57003
・生産者:シュブラン家
(フランス・ロワール)
・合う料理:グリルした肉、軽いチーズなど

フランボワーズやブラックベリーの果実香に、クローブやグリーンペッパーなどのスパイス、スミレの香り。フレッシュな果実味ときれいな酸味が広がり、ほどよいボリューム感が楽しめます。渋みは豊富ですがきめ細やか。色々なお料理と合わせたくなるオーガニックワインです。

商品詳細

するする飲み心地の良い赤

・商品番号:45007
・生産者:ボアザール家
(フランス・ロワール)
・合う料理:シャルキュトリー、肉豆腐、鶏レバーのサラダ、鶏肉の濃厚ブルーチーズソースなど

ブルーベリーなどの果実に紫の花、スパイスやキノコなどが混ざるチャーミングな香り。味わいも甘酸っぱい果実味が広がり、生き生きとした酸味と、穏やかな渋みで飲み心地の良いオーガニックワインです。

商品詳細



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