ペネデス 白|スペインのソーヴィニヨン・ブラン
「旨み」と「個性」のあるソーヴィニヨン・ブランを飲みたい方におすすめ!
ソーヴィニヨン・ブランと言えばどんな味わいを思い浮かべるでしょうか?
一般的には、ハーブや柑橘系の爽やかなアロマ、フレッシュな酸味とキリッとした味わいが特徴的な品種ですよね。
ですが、このスペイン・カタルーニャ産の「ペネデス白」はソーヴィニヨン・ブランを中心に使いながらも、地中海ワイン特有の伝統的な複雑な味わいが楽しめる個性的なワインなのです。
グラスに注ぐと、カボスを思わせる柑橘系や藁のようなアロマ、スパイス感、そして熟成香が漂います。
口に含むと、蜜のような熟成香が広がり、長く続く残り韻が楽しめます。 酸味が豊富で、少し重めのとろりとした口当たり、ほんのり苦みや収斂性があり、フレッシュながら強いインパクトを与えます。
この味わいを目指して造るのは難しいですが、それを実現しているのがバルトラ家のエンリック・バルトラさんです。1540年から続くワイン農家の現当主で20代目。国費留学生としてアメリカの大学で醸造学を学んだ努力家です。
しっかりした味わいをお料理にも合わせやすく、これからの季節は魚介のパエリアなどにもおすすめです。
さらにこのワインを7月におすすめしたい理由がもう1つ。
エンリックさんのドメーヌ名は「ベガ・デ・リベス」。
スペイン語で「肥沃な土地」を意味していますが、「ベガ」と言えばもう一つ、七夕のヒロイン織り姫の織女星(こと座で最も明るい星)の名前でもあります。
「ベガ・デ・リベス」は、「リベスの織女星」や「リベスの沃野(オアシス)」という2つの意味があり、ラベルには光る星のデザインが描かれています。
7月になり、七夕やお祭りが多くなるこの季節。空の星を見ながら「リベスの織り姫」を楽しむのも粋ですよね。