ヴィーガンワイン特集
主にぶどうを原料としているため、「ワイン=ヴィーガン製品」と感じる方も多いかもしれませんが、実はワインの醸造過程で、澱や浮遊物を取り除く清澄という作業の際に卵白やゼラチンといった動物由来の物質が使われることが一般的です。
マヴィで取り扱うワインは、清澄剤に植物由来のものを使用したり、そもそも清澄をしないなど、ヴィーガンフレンドリーな造りのワインがほとんどですが、その中でもこちらのページではヴィーガン認証を取得しているマヴィの生産者をご紹介いたします。
皆さまの幅広いワイン選びのお手伝いができれば幸いです。
ヴィーガンワインとは
ヴィーガンワインとは、ワインの製造過程において動物由来の物質を一切使用しないワインを指します。
通常、ワインの「澱(おり)」を取り除く清澄の工程では、卵白やゼラチンなどが用いられることがありますが、ヴィーガンワインでは
・植物由来のタンパク質(エンドウ豆など)
・粘土鉱物(ベントナイトなど)
といった非動物由来の素材が使われます。さらに自然派ワインなどでは、あえて清澄を行わず澱を残したまま仕上げるものもあります。
こうして造られるヴィーガンワインは、飲む人の体質やライフスタイルなど、様々な価値観に寄り添う選択肢のひとつとなっています。
認証を受けているヴィーガンワインのほか、認証を受けていないものでも動物由来の物質を一切使用していないワインは「ヴィーガンフレンドリー」とも呼ばれます。
ヴィーガン認証を取得している生産者
ディヴァルト家(オーストリア・ニーダーエスタライヒ)
- オーガニック歴:1980年以降
- ヴィーガン認証:V-Label
8世紀から続くワイン農家で、オーガニック歴40年以上。先代のハンスさんは、まだオーガニックへの理解がない時代からオーガニック農業へ転換しました。2009年から息子のマーチンが当主になってからは、新進気鋭の造り手としてワインの品質は飛躍的に向上。
オーストリアワインらしい淡麗辛口かつフルーティな白ワインや、東洋のスパイスを感じさせるエキゾチックな赤ワインなど、洗練された味わいのワインが特徴です。
辛口でフルーティな白ワインは、キャベツのサラダやシュークルート、野菜のグリルによく合います。赤ワインは中華料理との相性が抜群なので、ヴィーガンレシピで作った麻婆豆腐などにもおすすめです。
ムザラーニョ家(イタリア・ヴェネト)
- オーガニック歴:1999年以降
- ヴィーガン認証:ICEA
イタリアワインの生産量1、2位を争うワインの大生産地ヴェネト州。ムザラーニョ家の畑がある地域は湿気が多く、オーガニックでワインを造るのが難しい土地ですが、それでも「地球と自分たち自身を尊重するため」と厳しいオーガニック農業を選択しています。醸造では、徹底した温度管理システムや酸化を防ぐフィルタープレスなど、最新の技術も取り入れ、雑味のない飲みやすいワインに仕上がっています。
毎日の食卓に合わせやすいカジュアルな味わいと、リーズナブルな価格も魅力。
シャルドネやピノビアンコを使った爽やかな白ワインは、キャロットラペや野菜のマリネにおすすめ。また赤ワインも重すぎずフルーティさも感じられるので、ぜひレンコンやごぼうのきんぴらなど、甘辛い根菜料理と合わせてみてください。
コティーノ家(スペイン・バレンシア)
- オーガニック歴:2003年以降
- ヴィーガン認証:V-Label
スペイン東部・バレンシア地方の高原地帯、ウティエル・レケーナにワイナリーを構えるコティーノ家。標高700〜800mの乾燥した気候と粘土石灰質の土壌が、凝縮感のあるぶどうを育みます。2003年にはいち早くオーガニック認証を取得し、さらに2017年からはビオディナミ農法にも取り組んでいます。
ヴィーガン認証だけではなく、全てのラベルに点字を採用するなど、より幅広い人たちがワインを楽しめるように尽力しているコティーノ家。
ソロ カヴァ は柑橘類など爽やかなフルーツと相性が良いので、ヴィーガンレシピのフルーツタルトとご一緒にいかがでしょうか。
また認証未取得でも、動物由来の清澄剤を使用していない・清澄を行わないヴィーガンフレンドリーなワインもございます。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。