ワイン産地特集「イタリア編」

イタリア ワイン特集

イタリアワインについて

イタリアの位置

イタリアの位置

南ヨーロッパに位置するイタリアは、温暖な気候で昔からワイン造りが行われてきました。そのため古代ギリシア語では「Enotoria Tellus(ワインの大地)」とも呼ばれています。

イタリアワインの特徴は、国土は南北に長く山や海などの影響を受けるさまざまな気候、多種のぶどうに恵まれ、非常に個性的で多様性に富んでいることです。イタリアでは全国20州すべてでワインが造られています。フランスがブルゴーニュ、ボルドー、ラングドック=ルーションなどと地域でワインを区分するのと異なり、「●●州のワイン」と州で分類されます。

またイタリアワインはその土地固有の土着品種も豊富で、その数は500種類以上。近年では、国際的な人気品種ではなく地元の土着品種を生かしたワインを造る生産者も増えています。

マヴィでご紹介しているのは現在ピエモンテ州(アスティ)ヴェネト州(リゾン プラマッジョーレ)トスカーナ州マルケ州シチリア州のワイン。イタリアの数あるワインの中ではごく一部にはなりますが、北から南までイタリアワインの魅力を感じることができます。



イタリアワインのポイント

イタリアワイン

イタリアワイン

1.複雑な歴史と様々なワインスタイル

温暖な気候でぶどう栽培に向くイタリアでは古代ローマ時代からワイン造りが行われてきました。同時に複雑な歴史から様々なスタイルのワインが造られてきた場所でもあります。

2.多種多様な土着品種

イタリアではその土地固有の土着品種が500種類以上あるとされています。近年では生産性の低さや国際的な人気品種に押されて影を潜めていたマイナーな品種に魅力を感じ、オリジナリティのあるワインを造る生産者も増えてきています。

3.全国20州で造られるバラエティ豊かなラインアップ

イタリアでは20州すべてでワインが造られています。南北に長いイタリアでは、様々な気候やぶどう品種の特徴を反映したワインが楽しめます。


1.複雑な歴史と様々なワインスタイル

古代ローマ

古代ローマ

南ヨーロッパで地中海にせり出す形のイタリアは、温暖な気候で古代ローマ時代よりワイン造りが盛んです。同時に複雑な歴史の中で様々な国が入り交じり、多くの小国家に分かれていた時代に各地で独自のワインが生み出されました。


2.多種多様な土着品種

土着品種

土着品種

イタリアではその土地固有の土着品種が500種類以上あるとされています。赤ワイン用はサンジョヴェーゼやバルベーラ、ネッビオーロ、白ワイン用はグレーラやピノ・グリージョなどが有名です。

スーパータスカンなどの台頭で、カベルネソーヴィニヨンやメルローなどの国際的な人気品種も多数栽培されるようになりました。

ですが近年では自分たちが住む土地の地場品種に魅力を感じ、よりオリジナリティのあるワインを造る生産者も増えてきています。特にトスカーナのモレッティさんはカナイオーロ、プニテッロ、マルヴァジア ネラ、フォリアトンダ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジア ビアンカなどを栽培しています。


3.全国20州で造られるバラエティ豊かなラインアップ

イタリアでは20州すべてでワインが造られているため、様々な気候や品種の特徴を反映したワインを楽しむことができます。

マヴィのイタリアワイン生産者の地域と特長

ピエモンテ州

イタリアの生産地

イタリアの生産地

ピエモンテは、イタリア語で「山の足」を意味し、その名の通りアルプスの麓の南西に広がる州です。 この州には「ワインの王様」と呼ばれる重厚な銘醸赤ワインで有名なバローロや、 日本でも人気のある甘口のスパークリングワイン(アスティ スプマンテ、モスカート ダスティ)を造るアスティ、白トリュフの名産地のアルバ、スローフード運動発祥の地のブラなどがあり、地産地消や、伝統的な食の保存と継承に一役買っています。

ピエモンテ名物ヘーゼルナッツが入ったチョコレート「ジャンドゥイオット」やエスプレッソ、ホットチョコレート、牛乳でつくる「ビチェリン」など、甘味好きにも見逃せないグルメな州です。

マヴィの生産者ロヴェロ家は、このピエモンテ州アスティで17世紀より続くワイン農家です。 大家族経営で、兄弟3人で運営していましたが、現在は長男の息子のエンリコがワイナリーの中心となっています。 アグリツーリズモ(農業経営の民宿)も経営していて、スローフード協会員の額がかかる食堂ではワインと一緒に地元の食材を使った料理も味わえます。

重厚な味わいの「ロウヴェ」から、微発泡が口に嬉しいカジュアルタイプ、甘口、ブランデー(グラッパ)まで、幅広いラインナップはいずれも完成度の高い逸品ぞろい。

イタリアといえばオリーブオイルのイメージがありますが、北イタリアではフランスなどと同様にバターを使う料理が多いのも特徴です。ぜひ重厚なワインと合わせてお楽しみください。

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ヴェネト州

イタリアの生産地

イタリアの生産地

イタリア北東部。アドリア海に面し、水の都ヴェネツィア、ロミオとジュリエット(イタリア語だと「ロメオ エ ジュリエッタ」)の舞台となったヴェローナなどがあるヴェネト州。ロマンティックな香りが漂います。

ヴェネトの名物料理は北部らしく米、とうもろこし(ポレンタ)、またアドリア海の幸である魚介(イカスミのリゾットなど)です。また平地が多く、イタリア全土で一番のワイン生産量を誇ります。

マヴィの生産者ムザラーニョ家はこの州の北東部にある小さな地域リゾン プラマッジョーレでワイン造りをしています。

大地とぶどうへの熱い愛、品質への頑ななまでのこだわりが導いた結論がオーガニックでした。 湿気の多い地域のためオーガニックでワインを造るのが難しく、慣行農業に比べると約55%~60%も収量が少なくなってしまいます。それでもワインを飲んだお客さんの反応や、自分たちでも感じる実際のワインの仕上がりの違いから、大変でもオーガニックでのワイン造りを続けていくと決意しています。

マヴィと同じく「オーガニックはライフスタイル」と言い切るヴェネトの雄が造るワインは、優しく日本食を引き立てる味わい。いずれのワインも、毎日の食卓に合わせやすいカジュアルな仕上がりとコストパフォーマンスの高さが魅力です。

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トスカーナ州

イタリアの生産地

イタリアの生産地

トスカーナはイタリア半島の中西部に位置し、ルネッサンス芸術の中心地になったフィレンツェをはじめ、ピサやシエナなどの古都や、丘陵地の美しい景観を求めて多くの観光客が訪れる場所です。また、キャンティ・クラシコなどを産出し、ピエモンテと並ぶ高級ワインの産地としても有名です。

マヴィでは、塔の街サン・ジミニャーノを臨むマニョーニ家と、外科医と農家を掛け持ちするユニークなモレッティ家の2生産者のオーガニックワインを取り扱っています。手間ひまかけて造られる素晴らしいワインをぜひご堪能ください。

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マルケ州

イタリアの生産地

イタリアの生産地

マルケはイタリア半島のアドリア海沿岸、長靴でいうとちょうどふくらはぎの部分に位置する州です。

海に面したビーチリゾートは夏になると多くの観光客で賑わいます。他の州に比べると知名度はあまり高くありませんが、オーガニック農業が盛んで、海の幸にも山の幸にも恵まれたマルケは、近年グルメが楽しめる地としても注目が集まり始めています。

カプリオッティ家は、そんなマルケ州の中でも、イタリアで最も美しい村のひとつとされるオッフィーダで長年ぶどう農家を営んできましたが、現在のパオロさんの代から本格的なオーガニックワイン造りを始めました。風光明媚な畑で育まれたぶどうを使い、バランスよく仕上げたワインは、様々なお料理の味を引き立てます。

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シチリア州

イタリアの生産地

イタリアの生産地

シチリアはイタリア半島の南西にある地中海最大の島で、州都はパレルモです。地中海の要衝として様々な勢力が覇権を争い、歴史と文化の複雑さを色濃く残している場所でもあります。アグリジェントの神殿遺跡群など、ギリシャ時代やローマ時代の遺跡も数多く見られることから、観光地としても人気です。

気候に恵まれたシチリアでは古くからワイン造りが行われていましたが、現代に入るとメルローやシラーなど売りやすい品種を使い大量生産される工業的なワインが中心となり、安価なテーブルワインのイメージがついてしまった一面もあります。 しかし近年では、ククルーロ家のように地元に根付いたぶどう品種に着目したこだわりを持った生産者があらわれ、イタリアワインの中でも今まさに注目を集め始めている産地です。

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マヴィのイタリアワイン生産者

ロヴェロ家/イタリア ピエモンテ

ロヴェロ家

ロヴェロ家


ロヴェロ フラテッリ

力強さと洗練性を兼ね備えたワインをつくるロヴェロ家のドメーヌは、イタリア北部のピエモンテ州アスティ県の人口1000人の小さな町、サン マルツァノットにあります。

1985年に「化学合成物質のない場所で暮らし・働くため、また私たちの美しい大地を救い・守っていくため」、AIAB(イタリアの認証機関)の認証を取得してオーガニック転換しました。現在は、ロヴェロ三兄弟がこのドメーヌを率いています。

かつては3兄弟とその息子エンリコの4人で運営し、スローフード協会員の額がかかる食堂で、地元の食材を使った評判の料理が味わえるアグリツーリズモ(農業経営の民宿)も経営しています。 現在はエンリコがワイナリーの中心となっています。

ワインのほか、オーガニックグラッパなどの蒸留酒も造っています。


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ムザラーニョ家/イタリア ヴェネト

ムザラーニョ家

ムザラーニョ家


テッラ ムーザ

ムザラーニョ家のあるPramaggiore(プラマッジョーレ)はヴェネト州東部の小さな集落で、環境に配慮した本物のヴェネツィアワインを生み出す中心のエリアです。ムザラーニョ家は"Lison-Pramaggiore" DOCという、多くの高品質のぶどう品種に最適で、ワイン造りの情熱と文化が大古の昔から存在してきた土地でワインを造っています。

1999年、モレノさんは日本で言えば「特別栽培」に値するような基準に従う技術の採用から始め、現在では、厳しい規定のあるオーガニック農業に切り替えています。継続的に醸造中の温度を監視できる定温管理システムや、コンピュータ制御されたステンレスタンクへの空気を取り除き、酸化を防ぐフィルタープレスなど、最新の技術を使用し、自然環境への配慮を完璧にした大地への働きかけを最重点課題として、農業研究の専門家と協働して慎重にぶどう品種の選択も研究しています。

メルローやペドゥンコロロッソ、ピノ・グリージョやシャルドネなど、様々な品種のリーズナブルなワインを造っています。


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ククルーロ家/イタリア シチリア

ククルーロ家

ククルーロ家


マセリア デル フェウド

ククルーロ家はシチリアの中心部で4世代に渡り農業を営んでいます。当主フランチェスコさんの父は農業経営者として、食品会社など5つの事業を立ち上げながら、1990年代にいちはやくオーガニック栽培に取り組んでいました。

メルローやシラーなど売りやすい品種を使い大量生産される工業的で安価なワインが中心のシチリアで、父のオーガニック農業への哲学を引き継いだフランチェスコさんたちは、地元の土着品種を使い、丁寧な自家醸造での高級ワイン造りを志しました。 今では古い農家を修復した施設で訪れるゲストにオーガニックワインの魅力を伝えています。


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カプリオッティ家/イタリア マルケ

カプリオッティ家

カプリオッティ家


ポデーリ サン ラッツァロ

カプリオッティ家は中央イタリアのマルケ州、イタリアで最も美しい村の1つといわれるオッフィーダ村で何世代にもわたりオーガニックのぶどうで自家用のワインを生産していました。

カプリオッティ家のワインは、イタリアの食とワインのベストセラーガイドであるガンベロロッソ(Gambero Rosso)、スローワイン協会(Slowine)、イタリアソムリエ協会から大きな賞を受けたこともあり、愛着のある地元・南マルケ州の土地や気候の特徴を生かしたワイン造りを行っています。


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マニョーニ家/イタリア トスカーナ

マニョーニ家

マニョーニ家


ファットリア マニョーニ グイチャルディーニ

マニョーニ家はトスカーナの中心、フィレンツェの郊外にあるヴィコ・デルサという歴史ある村にあります。昔ながらの農法であるオーガニック農業を実践し、オーガニックでのワイン造りを行っています。

マニョーニ家ではイタリアワインの中では有名な赤ワイン「キャンティ」を生産しています。飲みやすく、幅広い食とともに楽しめるシンプルで飲みやすい味わいが人気で、パスタや温野菜やチーズなどと相性抜群。さらに肉は赤身と白身の両方に合います。

また、ワインのほかに、ワインに使われているぶどう「サンジョヴェーゼ」で造ったオーガニックぶどうジュースも販売しています。


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モレッティ家/イタリア トスカーナ

モレッティ家

モレッティ家


ポデーレ カサッシア

モレッティ家の当主ロベルトさんは外科医です。しかし超多忙な日々を送っていた1999年、フィレンツェ近郊の小さな町スキャンディッチに農場を購入し、2003年にはビオディナミ農法でぶどう栽培をはじめ、オーガニックワインづくりを行ってきました。

ロベルトさんはオーガニックは自分たちのライフスタイルそのものだと考え、オーガニック農法を実践しています。これ以上地球を汚染をしないこと、健康的で美味しい食事をすること、そして後世によりよい世界を残したいという熱い思いを持っています。

サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、プニテッロ、マルヴァジア ネラ、フォリアトンダ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジア ビアンカ、トレッビアーノといった土着品種のみを使ったワイン造りに取り組み、醸造についても、ほとんどの場合、品種ごと単一で仕込んでいます。


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イタリアワインと楽しむグルメ

イタリアの料理

イタリアの料理

ユネスコの無形文化遺産にも登録されているイタリア料理。

日本ではトマトやオリーブオイルなどを使った南イタリアの料理が一般的なイメージとして広まっていますが、北イタリアでは隣接するフランスやスイスのようにバターや生クリームなどを使った料理も多く見られます。

素材の味を生かしたシンプルな料理が多く、スローフード運動など、地方色豊かな食文化を大切にする意識が高い国でもあります。


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イタリア ワイン

おすすめ人気ワイン

スプマンテ ヴェネツィア 発泡

・商品番号:53005
・生産者:ムザラーニョ家
(イタリア・ヴェネト)
・合う料理:アペリティフ、魚の前菜、焼き菓子など

レモンピールやメロンの果実香に、イーストや貝殻を思わせるミネラル感、奥には花の蜜も感じる、爽やかで清涼感あふれる香り。味わいにもまずメロンのような果実味が広がり、その後すぐにきめ細かい泡が口中を満たす。ほんのりとした苦味が大変バランスよく後味を引き締めます。

商品詳細

ポデーレ 赤

・商品番号:68002
・生産者:カプリオッティ家
(イタリア・マルケ)
・合う料理:肉料理全般

熟したプラムやダークチェリーに、華やかな紫の花の香りが印象的。様々なスパイスやロースト香、少し動物的な香りなど、たくさんの要素が見事に調和した美しい香り。口当たりはしなやかで、味わいにも熟した果実味が溢れるように広がる。十分な飲み応えと渋味を持ちつつも、綺麗な酸味のエレガントなワインです。

商品詳細

バルベーラ ダスティ スペリオーレ ロウヴェ 赤

・商品番号:31002
・生産者:ロヴェロ家
(イタリア・ピエモンテ)
・合う料理:子羊のカツレツ、ローストビーフ、ジビエ、青かびチーズなど

バルベーラ種100%。ビターチョコレートやプルーン・紅茶の香りと十分に熟した果実味が楽しめます。ダイナミックさとエレガントさが共存する、まるでアート作品のような極上の重口赤ワインです。

商品詳細

ピノグリージョ ヴェネツィア 白

・商品番号:53008
・生産者:ムザラーニョ家
(イタリア・ヴェネト)
・合う料理:アペリティフ、前菜、魚料理、繊細なメイン料理など

フレッシュで爽やかな白ワイン。ピノグリージョをすっきりと仕上げ、洋梨などのフルーツや白い花、ミネラルを感じる香りがあり、穏やかな酸味が優しく果実味を支えるフレンドリーな味わいが楽しめます。

商品詳細



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